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2007年3月14日 (水)

アゾ色素で何を教える?

  2年4組の化学の授業も今日が最後。ここしばらはエステルで香り。ナイロンで高分子。せっけん作り。等を分子模型を使いながら、取り組んでいることのイメージが出来るようにして、実験もやってきたつもりである。例えば、ナイロンだと、各班にヘキサメチレンジアミンとアジピン酸の模型を作らせ、それを縮合させる。次にそれを隣の班と縮合させ、最後に全部をつなげて高分子のイメージ。といった具合である。高分子は加水分解してモノマーに戻し、さらに分解してしまわせる。香り、高分子、とやってきて最後が色である。T「自然界にある色っていうと何かな?」S「光、植物の緑、花の色」と色々出てくる。「人間は色も自由に作れるようになった。その一つがアゾ化合物。」ということで、その仲間である、赤色102号、黄色4号、メチルオレンジ等の構造式をプリントして配る。それぞれの実物を示し、メチルオレンジは酸で変色させてみる。黄色4号はキャンデーやたくあんの着色にも使われるけど喘息を引き起こす(私がそう)可能性があることが指摘されていること等も話す。その上で、カップリングのイメージをしてもらいながら、班実験に取りかかった。まとめとして、「なんでも作れるようになったけど、きれいなもの便利なものは要注意という感性が大切。リサイクル可で人が長く使い続けて大丈夫なことが常に求められる。」といったお話をした。まあ、それはいつものこと。書いてもらった1年間の感想文もなかなか良くて、少しは伝わったかな?とほっとしながら1年間を振り返っている。これは、来年に続くだな。

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