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2007年11月29日 (木)

11月15日のニュースで気になったこと

科学部で出演した11月15日のNHKニュースを見返してみて、気になることがいくつかあった。その一つ。なぜ金の研究に取り組むかについて、私は「自分たちの研究がいろんなところに広がって、色々なところで役に立てているという実感が子ども達を元気にしてくれる」と言っている箇所がある。しかし、生徒の研究が街つくりの役にたつということは、早々ある話しではない。これは、「自分たちの研究が、色々なところで発表の機会があり、多くの人に興味を持って頂けそうだ。または、頂けた。という実感が・・・」という方が、正しかったように思う。あと、携帯電話の基盤から金を取り出す研究はしていないし、金を溶かす溶液の研究は昨年度の発表であり、今年はそこから金を色々な方法で取り出すことを研究しているんだけど。ま、いいか。

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お互い先生方式の授業

今週土曜日からは、後期中間の定期考査が始まる。この間の授業内容の定着を図りたいところだが、今時の生徒(昔からそうなのかもしれないが)は、他人が当てられているときは、自分には関係ないと思ってしまうのか、同じ問いや説明を、何回もすることになってどうにも要領が悪い。しかも意外にわかっていない。そこで、練習問題を配付し、<お互い好きな2人でペアを組んで教えあい、お互いテストをしてみなさい。相手が理解したかどうかには、お互い責任を持ち、練習問題には、自分の名前と相手の名前を責任者として併記しなさい。>とやってみた。ペアが見つからない生徒は挙手させ、私の方で相手を探した。場合によってば3人組とした。2人でわからないときには、私が説明をし、同じ説明が続くときは、中断して全体説明に切り替えた。さて、こうしたところ、急に教室が活気づいた。全員がとにかく意欲的に取り組んでいるのである。気の合う相手だと「わからない」と言いやすいらしい。あっという間に1時間が過ぎた。これを2時間やる予定だが、これで今回の試験の成績は少々期待できるのかな?

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腰痛!!!!

週末金曜日の早朝から、車を運転して千葉県の君津まで出かけた。JRはどれも満席でチケットは取れなかった。妻の両親のお見舞いが目的である。せっかくなので何か有意義なことをと思い、同じ君津にいる野曽さんに会うことにした。盛口先生もお誘いし、昼間から、一杯やって有意義で楽しい一時を過ごした。ところが、帰ってきてからが大変だった。最近調子の悪かった腰痛が、往復20時間近くの運転で一気に悪化し、等々火曜日は起きあがれず、寝込んでしまった。やっと少し回復し、このBLOGを書いている。腰痛とはこの先どうやってつきあっていけばよいのだろうか?のど元過ぎれば何とやらで、よくなったらまた無理をしそうだなぁ。

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2007年11月22日 (木)

片山津ブルーガラスの再現を目指して

<片山津にはその昔4世紀の弥生時代、出雲に匹敵するような玉造集落があった。ここで作られていたのは管玉。昭和35年くらいから発掘調査が行われ、文献にもまとめられた。ところが現在その跡地にはなにも残されていない。大変残念なことだ。>これは、8月に片山津で科教協大会の会合を開いた際、商工会の枷場さんから伺ったお話である。その文献を調べてみると、出土品は主として管玉であるが、一部にガラス玉、鮮やかなスカイブルーガラスとある。これに興味をそそられた。今年の科学部の研究発表の一つに、高羽君の研究「金属箔粉を用いたガラスのイオン着色」がある。科学部では伝統的にトンボ玉を学園祭等で作成しており、今年は東山のお店「じゃらじゃら」の三の上さんに学校まで来て技術指導して頂いた。その際に三の上さんに「銀箔をトンボ玉に入れると黄色~緑色になりますよ」ということを教えて頂いた。金属箔なら本校には色々な種類(16種類)がある。これを片っ端から入れてガラスの着色ができないか試してみようということになっていた。これに「片山津ブルーガラスの再現を目指して」という副題をつけて出土品の再現ができないだろうか。場合によっては、ガラス細工として街興しにつなげることができないだろうかといったことが頭を駆けめぐった。まず出土品の鮮やかなスカイブルーガラス玉なるものを、この目で確かめてみたいところである。ところが、色々問い合わせても実物が見つからない。収蔵先不明とは、おかしい話であるが、仕方がない。ところが色々調べているうちに、ブルーガラスは、片山津遺跡のあった4世紀頃はたくさん作られていたようであり、九州を中心に全国の遺跡からたくさん出土しているのである。着色物質は銅。石川の同時代の遺跡からも、スカイブルーのガラス玉は出土しており、これなら閲覧可能なこともわかった。そこで、ガラスの研究をやっている高羽君と一緒にブルーガラスが収蔵されている加賀市歴史民族資料館と小松市の埋蔵文化財調査室を見学させて頂くことになった。さて、実物に対面し、手にとって光にかざしてみると、小さいながらも、とてもきれいで魅了される。鮮やかなブルーで、1500年も経った物と思えない。写真撮影も許可して頂いたが、ここでは紹介できないのが残念である。なんとか非破壊分析して成分を確定したいものであるが、それができなくても、これでブルーガラス再現への意欲が高まった。(かな?高羽君)

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2007年11月21日 (水)

金属イオンと変色海水

金属イオンが沈殿を形成することは、試験管でみせるだけではどうにも面白くない。海底から吹き出す温泉に含まれる鉄やアルミのイオンが、海水(アルカリ性)にであうと弱塩基の沈殿を生じ、大規模に海水を変色させることがあること、それが鉱床の形成にもつながること等Iouzima1_2 と絡めて、ダイナミックに扱いたい。私が研究していた薩摩硫黄島の変色海水はその絶好の教材だと思っている。この島は周囲の海水が、広範囲に鉄イオンの噴出で真っ赤になったり、アルミイオンで真っ白になっていたり、鉱床の形成に微生物が関係していたりして、すごく面白い。変色海水のスケールは実際に目の当たりにするとかなり感激である。ところが、写真だといまいち迫力が伝わらない。自慢話のように聞こえるのかもしれないなぁ・・・・。

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心霊手術?

実験講座に来て頂いた工藤先生ほどではないが、私も授業で、時としてマジシャンに変身することがある。その一つが、心霊手術である。金属の授業の鉄の項で、Fe3+イオンがKSCNで血赤色に変化することを利用したものであるが、このネタは、実Sinnreisyuzyutu1際にフィリピンで心霊手術のトリックに悪用?されていたらしい。さて、脱脂綿に両方のイオン溶液をしみこませ、両方の脱脂綿を生徒の手の上で、手術のような振りをしながらくっつけると血が流れ出るように見える。皆かなり興味を持ってみてくれるので気持ちがいいが、最初から種明かしをしてしまったり、手際がわるかったりで、マジシャンとしてはいまいち修業がたりんなぁ。

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2007年11月18日 (日)

大会ホームページの作成

18日の日曜日は来年の大会のホームページ作成について、打ち合わせるため、事務局長の山本さんと一緒に名古屋へ行ってきました。愛知大会で苦労して作成されたものを基本的に受け継ぐのですが、お金がかかることでもあり、色々交渉が必要だったのです。金額にも折り合いが付き、もうしばらくで大会ホームページを立ち上げることができそうです。皆さん楽しみにしていて下さいね。

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2007年11月17日 (土)

科教協全国大会第4回実行委員会

17日の土曜日、片山津地区会館にて来年の全国大会の第4回実行委員会を開きました。12名の参加でしたが、なごやかに会議が進みました。開会セレモニーを、一人の先生の記念講演で終わるのでなく、片山津の皆さんや高校生によるオムニバス形式のものにしよう、とか、色々なことで話しがまとまり、具体的なアイデアが出されました。お弁当や使用旅館等細かいことのようで、大切なことがたくさんあり、結構たいへんなのですが、みなさん協力的で楽しく進めることができるのがいいです。作りあげていく過程を楽しめればと思います。さて次は3月20日に第5回の実行委員会を片山津地区会館、事務局会議を12月26日、金沢高校で開きます。26日は東山の「れのん」で懇親会も開きますので、皆さんご参加下さい。

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2007年11月16日 (金)

科教協全国大会第4回実行委員会のお知らせ

直前になってすみませんが、明日11月17日(土)3時より、片山津地区会館にて、化学教育研究協議会第4回実行委員会を開きます。今回は参加される方が少なめなようなので、心配していますが、皆さん是非ご参加ください。日程や会場等がほぼ決まりましたので、その確認、開会セレモニーの内容。ナイターの出し物等についてアイデアを出し合えればと思います。金沢から行かれる方、ご希望があればのせていきますので連絡下さい。

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記事へのコメントについて

これまで、このBLOGの記事についてお送り頂いたコメントにレスしてきませんでした。レスしようとするときに表示されるURLなるものがよくわからなかったからです。今解明しましたので、いくつかまとめてレスしました。これまでコメントを頂いた方すみませんでした。今後はたぶん大丈夫だと思います。

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NHK出演の反響と今後の取り組み

今回のNHKニュースについて、サークルの皆さんや職場の同僚、生徒の皆さんから「みたよ」とか「よかったよ」という感想をたくさん頂きました。大変うれしく、また、励まされもしました。番組制作をされた若生さんが、小松仮説サークルの野村さんの教え子だいうことを、野村さんから聞き、驚きました。若生さんからは、彼が石川出身とは聞いていたので、なにかそういうつながりがあるかなとは思っていたのです。今後科学部の活動や科教協全国大会への取り組みを継続的に扱っていきたいということです。機会を頂けるのであれば、<サイエンスや芸術、文化等をなかだちに、人と人の関わりの中で、子どもが育つ。教師も町の人も,街も育つ。そういうネットワークがたくさんできればいい。>というメッセージを送り続けていきたいと思います。

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2007年11月15日 (木)

NHKニュースで科学部が紹介されます

先日(11月9日)の高校生実験セミナー、月曜の科学部の部活をNHKが取材に来ました。昨日は砂金についても、採取現場へ行って色々お話してきました。今日夕方の6時15分くらいから、放送になるようです。興味のある方はご覧下さい。

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2007年11月 8日 (木)

サンプル付き周期表つくり

今日から、新人戦で登校する生徒が少なくなりました。私が担任する1年10組も26人が新人戦の方に参加で、13人のがらんとした教室になりました。そこで、元素のサンプル付き周期表を作ってもらうことにしました。今日は1,2,3と3時間とも授業が当たったのですが、周期表つくりは準備さえしておけば、もくもくと作ってくれるのでラクチンです。2限目の1の1はほとんどの生徒がいたので、pHの測定を班ごとにやってもらいました。あらかじめ、「各人、これは酸性、中性、塩基性と思う物を一つづつもっておいで!」といってあったのです。加えて塩酸0.1mol/lのpHを、ホールピペットとメスフラスコで次々と10倍に薄めながら、pHの変化をみるというのもやりました。簡易pHメーターも正確に作動させるのは結構たいへんなSyuukihyoumatunagaSasaki Deta ですが、助手の先生のおかげでなんとかやることができました。

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2007年11月 2日 (金)

カルシウムとマグネシウム

今日の2年生(2の11)、化学Ⅰは2族元素ということで、Ca(カルシウム)とMg(マグネシウム)の生徒実験を行った。どちらも金属で、みがくとぴかぴかの金属というのは、かなり感動的にやれ、ぜひ自分たちで体験して欲しいところである。それを試験管に半分、水を入れた中に入れ、フェノールフタレインを滴下して、違いをみる。Mgも赤くはなるもののCaとは大きな差があるのも面白い。もう一つ別に、Caを水に入れて石灰水をつくり、ろ過した後、コニカルビーカーにとって息を吹き込んでみる。白く濁る。「もっともっと吹き込むと透明になるよ」というと女子も一生懸命吹き込んで、「透明になってきたー!」とか言っている。息を吹き込んだだけでは、完全に透明にはならないので、最後は、これに塩酸を滴下して透明にして1時間を終わった。「実験、楽しい!」という声が聞こえると(準備してよかったな・・・・)という気になる。このクラスも、実力はともかく??、いい雰囲気になってきたかなぁ。「zokuzikkenn.doc」をダウンロード

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