金属イオンと変色海水
金属イオンが沈殿を形成することは、試験管でみせるだけではどうにも面白くない。海底から吹き出す温泉に含まれる鉄やアルミのイオンが、海水(アルカリ性)にであうと弱塩基の沈殿を生じ、大規模に海水を変色させることがあること、それが鉱床の形成にもつながること等 と絡めて、ダイナミックに扱いたい。私が研究していた薩摩硫黄島の変色海水はその絶好の教材だと思っている。この島は周囲の海水が、広範囲に鉄イオンの噴出で真っ赤になったり、アルミイオンで真っ白になっていたり、鉱床の形成に微生物が関係していたりして、すごく面白い。変色海水のスケールは実際に目の当たりにするとかなり感激である。ところが、写真だといまいち迫力が伝わらない。自慢話のように聞こえるのかもしれないなぁ・・・・。
| 固定リンク | 0
コメント