研究授業で「酸化還元」
3年ぶりに研究授業を担当することになった。2週間前に指導案を提出したが、進度予定では、内容は<酸化還元>。酸塩基は金属、非金属から入り、モノも豊富に扱え、楽しい授業が結構できるのだが、酸化還元の導入はなかなか手強い。<酸化した。された。酸化剤か還元剤か。>がごちゃごちゃになってしまうし、<水素の授受>でさらに混乱する。<酸化剤、還元剤の半反応式で→のどっちに電子がくるか>も、なかなか定着しない。そこで、酸化還元も周期表ベースとし、<1,2属をはじめ色々な金属が酸素と反応して燃える(酸化される)こと>、<このとき価電子を奪われていること、酸素は電子を奪っていることを電子配置から推測する>等を、いくつかの実験でイメージ出来るようにし、次に塩<素や硫黄での酸化><酸化剤、還元剤の半反応式とその組み合わせ>と進めてみた。シンプルにシンプルにである。燃焼させてみたのは、Na,Mg、Li,Ca、Tiと水素。水素は3徳びんでやってみた。「水素は燃えるよ。酸化される。最後は爆鳴気になってぼんというよ」とさらりといって、火のついたのを持ってもらい、びっくりしてもらうのだが、悪趣味かな?。周期表から酸化剤、還元剤がイメージできるようになって欲しいと思う。それが、電池や生物の呼吸(硫酸、硝酸呼吸等)と生命の起源にもつながる大事な概念だと思うからである。研究授業そのものは、まあまあうまくいったかな。この年になって、随分考えたが、これで今後も酸化還元の導入がうまくいきそうで、いい機会になった。でもつかれたー!
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