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2008年8月31日 (日)

科教協大会実行委員会ご苦労さん会

昨日は科教協大会実行委員のご苦労さん会が行われました。田崎先生、片山津からの6人をはじめ27人の参加で盛り上がりました。大会をやったことで、かけがえのない仲間が出来たと思います。本当にたくさんの方々に支えて頂いた大会でした。「サイエンスで人も地域も元気になろう」をテーマに行ったこの大会。テーマどおりのメッセージを皆さんに発信できたのではと思います。「授業は??」という声が聞こえてきそうですが、多面的な取り組みから大切なものが見えてくればいいのではないでしょうか?片山津はサイエンスだけで元気になっているわけではないことが、最近の状況をみていると良く分かります。私たちも、たくさんのことを通じて元気になればいいのですが、科教協は科学と科学教育を通じて、交わりを創っていく場です。みなさんこれからもよろしくお願い致します。

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2008年8月29日 (金)

科学部の個人研究

夏休みも終盤。科学部は文化祭の準備と個人研究のテーマ決めをおこなった。文化祭はここずっとガラス館。今年もビーズ玉のマドラーとトンボ玉の2本立てでやることになった。これにはガラス棒の細引きをつくるという大仕事があるのだが、彼らは加熱したガラス棒を2人がかりで実験室の端から端までひっぱるという手法で簡略化した。以前、岐阜の野中さんから、これは実際にガラス屋さんもやっている方法だと聞いたことがあるような気がする。色々考え出す連中で頼もしい。個人研究のほうは、各人がやりたいことをまず尊重するということで、テーマを出してもらっている。その一つに飛行機をやりたいというのがあった(中谷君)。先日、OBの飯田君が学校へ来てくれた際、やはりOBの江田君が金沢工大でモデルプレーンをやっているということを話してくれたばかりだった。早速江田君に連絡をとり、工大の夢工房見学とあいなった。1年生3人が参加し、工大の江田君とその同僚の吉田君が説明をしてくれた。色々なところに先生がいてくれてありがたい限りである。150gの軽機体にモーター、バッテリー、ラジコンサーボ、受信機、カメラを積んでゆっくり飛ぶというのを紹介してもらったが、私は小学生のころから工作大好き少年だったので、こういうのは血が騒いでしまう。とても興味深く勉強になったが、Koudai1 Koudai2 さて部活の研究として取り組めるだろうか?

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2008年8月25日 (月)

卒業生の来校

なぜか今日は卒業生が4人も来校してくれた。名古屋から帰省中のI君、忙しい仕事がお休みのyukakoと育児に忙しいtoYukakotomomo。科教協大会を手伝ってくれた教員志望のN君。いずれにしても、こちらはもっぱら聞き役で、教えてもらうことが多い。特に仕事や育児の現場は大変そうだったが、みんな色々考えながら頑張っている。この日は補習や講演会で結構忙しい一日だった。

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2008年8月24日 (日)

2008体験入学「液体窒素で遊ぼう」

8月21,22日は中学生の体験入学が行われた。いつもと違ったのは全体会で科学部の発表「金の街金沢を 科学する」をやらせてもらったこと。石本さんが、科教協大会とほぼ同じ内容(中学生向けにシンプルにしたが) でお話と実験紹介をした。やや難しかった印象から、2日目は更に簡略化して、場に即した、いいものになったように思う。彼女曰く、「科教協大会より、よっぽど緊張しました」。それは、そうだろう。500人以上を前にお話するのだから立派なもの。もっと多くの方々に聞いて頂きたいと思った。さて、液体窒素の実験は定番とはいうものの、今年は1年生5人が担当した。それぞれが独特の味を 持つ役者ぞろいで感心させられた。これからは、学園祭そしてTaikennnyuugaku個人研究、発Sinoda_2表と進んでいくが、どのような世界All_2を拓いてくれるか、とても楽しみである。

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2008年8月21日 (木)

火薬の授業

8月19,20日は2年1組の勉強合宿。昨年は液体窒素で遊んだ。今年は問題演習をみっちりやろうと思っていたら「なにか実験をやってー!」「他の教科はぜんぶすわって朝から晩まで問題を解いているので、せめて化学は変わったことをして欲しい。爆発の実験がいい」とかいう。そこでご要望にお応えして、爆発の授業をすることにした。(黒色火薬、ニトログリセリンをやろうか。爆発で、スカッとしたいのだろうけれど、それではいけないので、酸化還元の延長に位置づけてみるか。実験室のないところで、苦しいな)などと考え、何冊か本を入手して作戦をたてた。

そもそも火薬、爆弾といったものは

①還元剤と酸化剤を組み合わせたもの。例えば黒色火薬は還元剤の硫黄や炭素(燃焼するもの)と酸化剤の硝酸カリウム(熱分解して酸素を発生)を混ぜて点火するものだし、メタノール鉄砲は還元剤のメタノール蒸気と酸化剤の空気を混ぜて点火することで爆発が起きる。ニトログリセリンや綿火薬(トリニトロセルロース)は分子の中に還元剤のCやHと、酸化剤のNOを組み合わせたもの。

②いずれも燃焼により気体を発生し、その気体の膨張、拡散で衝撃波が発生する。

ものである。

ということがみえるような組み立てにしたい。

そこで水素と酸素の混合気体のシャボン玉に点火して爆発させる実験から、この場合の酸化剤と還元剤の確認をし、火薬、爆弾の原理、仕組みを説明。黒色火薬について酸化剤、還元剤の確認。実際に黒色火薬を調合点火。分子内に酸化剤、還元剤をもつ爆薬のニトログリセリンについて、OH基を持つ還元剤と酸化剤の硝酸、両者をくっつける接着剤としての濃硫酸が必要なことを考察。応用として綿火薬、TNT等を説明。実際にニトログリセリンを調合、点火。平和な線香花火と恐ろしい劣化ウラン弾。科学とはなにかというお話でまとめと進めてみた。幸い天気もよかったので、後半は屋外の噴水前でやった。実験機材をもって屋外へ移動すると「なんか楽しい」という声。ゆったりとした日差しの中、私もそんな気分になった。

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2008年8月18日 (月)

サイエンスでゆったり遊ぶことの大切さ

科教協大会では、たくさんの科学部OBから力を貸して頂き、現役の部員にもたくさん発表をしてもらった。部長の石本さんの金の発表も好評で、「よかったよ」という感想をたくさん頂いた。2週間が経ち、部員達と中学生の体験入学の準備等をしながら、(科学部の活動というのはなんだろう)と考えさせられている。それについて、先日開かれた、石川私学の夏期研究会の際、北陸学院の児玉さんから興味深いお話を聞いた。「日本語学者の大野晋さんが、<小学生時代に理科部で思い切り遊んだ経験がなかったら今の自分はなかった>と言っている。学校生活の中でそういう経験をすることは、とても大切だと思う」というのである。出典として紹介してもらった「日本語と私」という本にあたってみたところ、<四年生になって私は理科部に入った。風力計で風速を計ったり、亜鉛に希硫酸を注いで水素を作ったりして金曜の午後を遊んだ。「面白い理科」「子供の科学」という雑誌を発行していた原田三夫という方が、理科部の生徒を鎌倉の海へ海藻の採集に連れて行ってくれたりした。こんなふうに理科室で遊ぶ長い時間を持ったことは、後の私に大きく影響していると思う>ということが書かれていた。国語学の基礎に理科で遊んだことがあるというのはとても興味深かった。<科学と科学教育は、ちまたで語られるような専門家の育成というそれなり?の目的を遙かに超えた、人を確実に育ててくれる素晴らしいツールであり、人類の共有財産である>ということは、私にとって今や確信のようなものになりつつあるが、それを後押ししてもらったような気がした。

 科教協大会でも科学部OGの吉田有貴子さんに彼女の研究テーマであるマンボウの発表をしてもらったが、講演準備のメールのやりとりの中で同じようなことを感じた。

以下は彼女の講演要旨である。

<科教協大会講演要旨>

水族館でも人気のマンボウですが、体長3m以上、体重2トン以上にもなる大型回遊魚ゆえに研究が難しく、これまでほとんど研究が行われていませんでした。指導教官も自分の専門分野でなく、どうやって研究を進めるかも確立されていない状況で、なぜやろうと思ったか。それは高校時代に培われた研究に対する意識にあります。

金沢高校科学部で初めて取り組んだ研究は、今思えば研究の方向性も何もない研究でした。自分の思いついたままに色んなことを試し、実験をしても失敗ばかり。結果もほとんど出ませんでしたが、それでも研究がおもしろくて仕方ありませんでした。このときに、研究課題を自分で見つけて検証していくおもしろさを発見し、さらに研究で試行錯誤や難しいのは当たり前という意識が培われたと思っています。

マンボウを研究対象として選んだときも、マンボウは研究するのが難しいけど、それを乗り越えて研究することは普通で、むしろ、難しすぎて、他に誰も研究していない、何も解明されていないなんて、何てわくわくするんだろうと思いました。その難しいけれど、わくわくに満ちた研究生活を少しでもお伝えできればと思います。

 

 さらに次のようなメールも届いた。
 この講演要旨には字数の関係で書かなかったのですが、「植物中の重金属イオン」の研究で先生の存在があったからこそ研究がおもしろいと思えたんだと思います。失敗ばかりして、結果もでないとき、顧問の先生に否定されてたら、研究をもしかしたら嫌いになっていたかもしれません。私は先生に支えてもらった(自分のやっている研究を肯定していてもらった)と思っています。「どんな結果が出たの?おーそれおもしろそうだね。じゃあどんな実験がしたいの?どんな風にしたいの?」先生にそんな言葉を投げかけていただき、”常に自分が研究をどう行っていくか、どうしたいか”考えるきっかけをいただき主体性を持って行動したからこそ、失敗してもその経験が次につながる価値になり、研究自体も楽しいと思えたと思っています。安心して研究を行えるとっても居心地のいい環境を作っていただいたと思っています。本当にありがとうございました。私にとってかけがえのない経験になっています。

 

 彼女は、マンボウとは畑違いのところに就職し、マンボウとまったく異なる人材育成のプロジェクトに取り組んでいる。そして、楽しんで取り組んだ研究の経験が大きな力になっているという。大野晋さんの理科部の思い出と通じるものがあり、考えさせられた。私自身、これまで出会ったたくさんの先生にそれを教わったと思っているが、サイエンスで思い切り遊ぶこと、それを大人や教師がゆったりと支えることの大切さを、あらためて考えている。

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2008年8月12日 (火)

甲子園、惜敗!!

12日、9時半開始の2回戦。大阪桐蔭戦。私としては予想通りの接戦となった。途中までは、リードしていたが延長の末、6対5で負けてしまった。おそらくどこと戦っても、僅差の試合になるだけの力があったのではないだろうか?なんども胸が熱くなるような場面が続いた。結果は残念だったが、すぐに春の甲子園に向けての闘いがはじまる。2年生がたくさん残っており、今年を上回る結果を出してくれるような気がする。Kyuuzyou Ouen

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2008年8月11日 (月)

科教協大会の感想。写真

嵐のような科教協大会が過ぎて、1週間がすぎた。ところが、毎日大会準備の夢をみている。よほどのプレッシャーになっていたらしい。お礼のメールを皆さんにお送りしたら、感謝の返信メールがたくさん届くようになった。一つ一つ心のこもったものであり、ずいぶん癒される。携帯電話のSDカードを整理していたら、大会の写真がいくつか出てきた。フィールドワーク砂金採りで、見事砂金をgetした、佐久間さんや鈴木さんの写真。それから大会会場の写真等である。なにやら遠い昔のような気がする。Sakinntori Sakuma Suzuki Kaizyou Kokubann

Kokubann21Kannbann3

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2008年8月10日 (日)

夏休み

8月8日から、ようやく?夏休み。富山の朝日岳に2泊3日で登山する予定だった。登山口近くの小川温泉に到着し、ここから4kmはタクシーで入るのだが、タクシーを呼んで、出発の準備をしているうちに、ストックを忘れてきたことに気づいた。膝が弱い私たちはストックなしで、重い荷物を持っての登山は不可能であり、急遽中止となった。迷ったあげく、行き先を菅平に変更。宿舎でストックを借りての、登山となった。四阿(あずまや)山、根子岳7時間の縦走である。体力が落ちていることを痛感したが、きれいなお花に心が癒されるひとときの休暇となった。12日は大阪桐蔭戦の応援となる。Nekkoki Azami1 Nekodake Ohana1

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2008年8月 7日 (木)

ガラス講座と甲子園

8月7日は野球部の甲子園初戦だったが、高文連のガラス細工講座の引率と重なってしまい、応援に行けなかった。幸い6対1で快勝!次は応援に駆けつけますよ!!Garasu ガラス細工講座は、科学部から7名が参加。充実した講座となった。

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2008年8月 6日 (水)

科教協大会無事終了

3年間準備を重ねてきた科教協大会を無事終わることができました。とにかくほっとしています。皆さん本当にありがとうございました。なんとか成功だったと思います。あきらめないでやればなんとかなると、いい大会になるように一つ一つ最後までこだわりました。そのために皆さんに大変な負担がいってしまいました。しかし、皆さんと一緒にやればやるほど、皆さんの素敵さをしることの連続でした。昨夜はなにも考えない夜が新鮮でした。しばらく力を抜き、また頑張ります。ぜひみんなで一緒に飲みたいですね。これからもよろしくお願いします。

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