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2008年12月12日 (金)

有機物と化石燃料

ようやく化学が有機化合物に入った。最初はアルカンの分子模型をみせながら、名前を紹介していく。沸点融点表からアルカンの固、液、気の状態を予想してもらう。ヘキサンは実物を示すが、ほとんどが状態を予想できる。「ガソリンの主成分だけれど、火をつけてみるよ」というと「大丈夫?」という声が出る。どうやら、(爆発するんじゃないか)と思っているらしい。アルカンが長く長くつながったのが、ポリエチレン。「このポリエチレンの分子をうまく切って、C4以下の燃えるガスにできるか?」というと意見が分かれた。まずポリエチレンそのものを燃やしてみる。燃えることが意外のようである。次に試験管で蒸し焼きにして、出てくるガスを水上置換で集め、試験管に火をつけてみた。オレンジ色の炎をあげて燃えると「すげえ・・・」という声があがった。一つの実験も関心の持ち方(課題の出し方)でインパクトが違うようである。「家でガスがなくなっても、プラスチックを分解すれば大丈夫だね。リサイクルにもなって一石二鳥」とかいうとそのおかしさに気がつく。「ガスで分解するのは、エネルギー的におかしいんだけど、結構そういうことがまかり通ったりしている。分解は太陽熱や微生物利用がいいね。」とまとめている。エネルギー問題を考えるベースにもなってよい。次は異性体、アルコールと進む。時間がなくて困ったなあ。

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