銀
西高のEさんが参観にこられたこの日、扱った内容は銀。科学部で扱ってきた銀の固まり60gと金の5gバーを持って行き、「いくらだと思う?この銀ちょっと汚れているよね。きれいにするにはどうしたらいい?」というところから授業に入った。<電気分解で陽極が溶け、陰極に析出すること>を実験で確認し、「溶けてイオン化した銀を沈殿させるには?」ということで塩化銀、酸化銀、硫化銀の沈殿。さびた銀をきれいにする方法<ガスバーナーで加熱>を紹介。ゆで卵に銀板を差し込んで、白身に硫黄分が多いことを確認。できた硫化銀をガスバーナーで加熱してきれいにする。という風に進めていった。しかし、電気分解での析出の実験で、陰極を炭素棒や銀線にしたら小さくてよく見えなかった。銀の色もきれいに出ない。授業後、Eさんとお話しして、<金箔電極にすればよかったな>と思った。早速、次の時間は、24金箔電極の登場と相成った。金の表面に銀が出、電池(9V乾電池)の極を変えると、付着した銀が反対側に移り、こちらのほうが、ずっときいれいである。ところがいつまでたっても金板のどちらかに銀がついたままできれいにならない。「さてどうしたら、これがとれる?」ということで、硝酸が登場。金がさっと輝きを取り戻してくれた。その後は「ここに銀が溶けていることを確かめるには?」「塩化物イオンやアンモニア水」という展開になった。授業を見ていただくことで、マンネリ?からすこしでも脱却できるのがいい。Eさん、ありがとうございました。
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