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2010年1月29日 (金)

テルミット反応で鉄を取り出す

科学部では、このところ前回書いた宮城の阿子島さんの方法で鉄を取り出す方法に取り組んでいる。色々やってみて阿子島さんの方法がすぐれている点がいくつも見えてきた。さすが、長年テルミット法にこだわって、誰でも手軽にできるように簡略化に簡略化を重ねられただけのことはある。テルミット法とはアルミニウムの粉末で金属酸化物を還元して金属を取り出す方法をいう。実験室でやるときは、試薬の酸化鉄、アルミ粉末、マグネシウムリボンを使うのが一般的である。この酸化鉄を砂鉄、アルミ粉末をアルミ箔を大根おろしですり下ろしたもの、マグネシウムリボンを花火に置き換えたのが、阿子島法である。昨年から科学部の池森君とこの方法の再現を基本に研究を進めてきたのだが、一番のネックは反応が始まらないことだった。反応が起きやすいように、砂鉄を乳鉢ですりつぶしたり、アルミ粉末は試薬を使ったり、粉末を乾燥させたり、散々苦労したがなかなかうまくいかなかった。最大のポイントは添加剤に花火を使うことだった。花火を使うのは、マグネシウムリボンより入手しやすいとか、きれいだとかという理由であって、試薬のマグネシウムの方が優れているだろうという思いこみが抜けなかった。しかし花火には酸化剤なども含まれており、マグネシウムより大きなスタートエネルギーが得られるのである。阿子島法は、花火で反応開始のエネルギーがきれいで簡単に得られ、後は反応熱で一気に反応が進むという素晴らしいアイデアが盛り込まれていたのだった。とにかくこれでご当地砂鉄で簡単に鉄を得ることができる。しかも楽しい!これからはこの阿子島法の宣伝、普及、できれば改良に努めたい。化学Ⅱ等の反応速度の授業はもちろん、金沢金の科学館の定番実験が一つできたような気がする。

HanabiTennka Hannnousutato Hannnoutyuu  Zisyaku Migaitatetu

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