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2010年10月17日 (日)

人と人との結び合い

<人と人との結び合い>というのは、来年石川で開かれる全私研(全国私学夏季研究集会)の大会テーマである。全国から1000人を越える私学の教員、父母、生徒が集まるこの研究集会。私は一応実行委員なのだが、これまで全く熱心に関わってこず、迷惑?を掛けていた(ごめんなさい)。しかし、<やる気なく関わることの方がつらい>ことに気づき、自分なりに頑張ってみることにした。現地実行委員会の仕事に一つに前夜祭、開会セレモニー等を企画、運営するというのがあるのだが、すでに決定していた、この大会テーマはとてもいいと思う。今は学校も社会も確たる発展方向を見失った閉塞状態ではないかと思っている。ところが、世の中には、そういう状況の中で楽しく明るく頑張っておられる方がたくさんおられる。<私学の保護者、卒業生の中にもそういう方がおられるはず。そういう方にお話をして頂き、輪をつなぎ、元気を頂けないか?>と思い、実行委員会でも話しアンテナを張ってみると、ステキな方がたくさん見つかってきた。その一人が今日、お目にかかってきた門寺さんである。門寺さんは能登半島の先端、珠洲で建設業を営む社長さんで、本校科学部員の門寺君のおじいちゃんにあたる方である。現在は<建設業だけではやっていけない>と製塩に取り組まれ、最近は、建設業の強みを活かして、荒れ地を重機で蕎麦畑に拓き、珠洲産そば粉にこだわった蕎麦作りに取り組まれている。社長自ら、蕎麦の先駆地、鳥越に出向き、3ヶ月間修行に励まれたとのこと。ここまでは、雑誌<アクタス>から得た情報であるが、今日は、石川の農林漁業祭りに蕎麦の出店を出展されるという情報を仮説の研究会仲間の尾形さんから教えてもらい、お願いに出かけることにした。会場では、社長自ら、汗をかかれながら、蕎麦打ちに励んでおられた。その傍ら、私のお話を聞いて頂けた。<社会も教育も閉塞状態にあるが、子どもを元気にするには、親や教師が元気にならないとダメだ。人と人の元気をつないでいきたい>ということで、全私研でも喜んで協力して頂けることになった。門寺社長は<蕎麦作りはそれほどお金になるわけではないが、建設業にはない喜びがある。それは自分の仕事を美味しいと喜んで頂ける顔が直接見えること。その積み重ねで社会から認められることが嬉しい。教育も一緒じゃないですか?>と話しておられたが、まさにその通りだと思い、前夜祭での蕎麦作りと共に、ミニ講演もお願いした。蕎麦もごちそうになったが、なめらかなのどごしで、とても美味しいのに驚いた。ぜひ皆さんに味わって頂きたい。今とてもワクワクしている。但し、正式決定はこれから実行委員会で、ということになる。せっかく大会で大きな力を使うのなら、ワクワクする思いを積み重ねて準備をしていきたいものだと強く思った。

Sobauti_2 

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