剱地・琴ヶ浜の砂鉄
Ti分が少ない砂鉄(その一つが真砂砂鉄)が採取される可能性のあるのは花崗岩地帯。石川では能登・剱地付近がその候補地の一つである。採取候補地として剱地の琴ヶ浜を考えていたところ、研究会仲間の小西正位さん(剱地在住)から、剱地の鉄作りと製鉄遺跡、砂鉄に関する資料をいくつか紹介して頂いた。その資料の一つ<すずろものがたり51号>によれば、剱地では針金鍛冶が昔から盛んだったとのことである。また別の資料<道下中山製鉄遺跡(現地近くの製鉄遺跡)・2003/門前町教育委員会>によれば、<琴ヶ浜砂鉄の成分はTiO2を14.44%含み>、<道下中山製鉄遺跡の出土品とは組成が異なり、琴ヶ浜砂鉄が砂鉄採取地の可能性は低い。(p108)>とあった。花崗岩地帯である宝達山下流の高松浜砂鉄もTi8%を含んでいたが、これらをあわせると、花崗岩地帯の下流で真砂砂鉄が採取できるほうが、まれなのかも知れない。となると<もっと上流を探せばよいのだろうか?><剱地近くの道下中山製鉄遺跡はどこの砂鉄を用いていたのだろうか?><剱地ではどこの砂鉄から鉄を作り、針金鍛冶が営まれていたのだろうか?>等々新たな疑問が沸いてきた。琴ヶ浜砂鉄はTiが多いとしても、上流のどこかにTi分の少ない砂鉄が産出されるのではないか?興味はこの点にある。我々は石川産真砂砂鉄が欲しいのだ。小西さん、ありがとうございました。今後もよろしくお願いします。
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コメント
ファイト 砂鉄研究!
投稿: タイガーマスク | 2011年1月24日 (月) 18時47分
ありがとうございます。楽しく頑張ります。
投稿: 管理人 | 2011年1月25日 (火) 14時18分