砂鉄から刃物鉄 決め手は二酸化マンガン
先日お知らせした記事が、今朝の北国新聞に掲載されました。とても大きな扱いで驚きました。タイトルや内容も的確にまとめられていると思いました。この実験は昨年8月の仮説の大会でも紹介したものですが、あの頃は<石川産砂鉄からテルミットで取り出す鉄は、Tiが多く叩いても延びない><テルミット法でナイフを作るには、Ti分の少ない砂鉄を探す必要がある>という結論で、私はそれで充分だと思っていました。ところが1年生が満足しませんでした。<ナイフが出来ないままではイヤだ。Mnを加えたら延びるかもしれないのなら、それを試させて欲しい>といってきたのです。<Mnを加えることで延びやすくなるかもしれない>とはいっていたものの、私は今ひとつ確信が持てず、一歩を踏み出せずにいたのです。彼らが一歩を踏み出し、そして、なんと鉄が延びるようになったのです。彼らはもう鉄を叩くだけでTiの割合を判定することが出来るくらい数をこなしています。Mnの最適割合もみつけました。これで全国どこの砂鉄でも、テルミット法でナイフが出来るようになりました。こちらが彼らの歩みを止めなければ、彼らはどんどん進んでいきます。この方法でのナイフつくりは小学校でも可能だと思います。Mnの添加ですが、Ti分が少ない砂鉄(真砂砂鉄)なら必要ありません。真砂砂鉄は花崗岩が風化してできる砂鉄です。石川県で花崗岩は宝達山、能登の剱地、穴水などにあります。能登はその昔鉄作りのメッカだったのです。たたら跡もたくさんあるはずです。UFOで街おこしより、鉄で街おこしの方が楽しくていいと思いませんか?この記事は以下のサイトでも見ることが出来ます。
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