« 新学期が始まりました | トップページ | 新聞記事がきっかけで拡がる鉄の研究 »

2011年1月 8日 (土)

砂鉄から刃物鉄  決め手は二酸化マンガン

先日お知らせした記事が、今朝の北国新聞に掲載されました。とても大きな扱いで驚きました。タイトルや内容も的確にまとめられていると思いました。この実験は昨年8月の仮説の大会でも紹介したものですが、あの頃は<石川産砂鉄からテルミットで取り出す鉄は、Tiが多く叩いても延びない><テルミット法でナイフを作るには、Ti分の少ない砂鉄を探す必要がある>という結論で、私はそれで充分だと思っていました。ところが1年生が満足しませんでした。<ナイフが出来ないままではイヤだ。Mnを加えたら延びるかもしれないのなら、それを試させて欲しい>といってきたのです。<Mnを加えることで延びやすくなるかもしれない>とはいっていたものの、私は今ひとつ確信が持てず、一歩を踏み出せずにいたのです。彼らが一歩を踏み出し、そして、なんと鉄が延びるようになったのです。彼らはもう鉄を叩くだけでTiの割合を判定することが出来るくらい数をこなしています。Mnの最適割合もみつけました。これで全国どこの砂鉄でも、テルミット法でナイフが出来るようになりました。こちらが彼らの歩みを止めなければ、彼らはどんどん進んでいきます。この方法でのナイフつくりは小学校でも可能だと思います。Mnの添加ですが、Ti分が少ない砂鉄(真砂砂鉄)なら必要ありません。真砂砂鉄は花崗岩が風化してできる砂鉄です。石川県で花崗岩は宝達山、能登の剱地、穴水などにあります。能登はその昔鉄作りのメッカだったのです。たたら跡もたくさんあるはずです。UFOで街おこしより、鉄で街おこしの方が楽しくていいと思いませんか?この記事は以下のサイトでも見ることが出来ます。

http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20110108103.htm

Photo_2

| |

« 新学期が始まりました | トップページ | 新聞記事がきっかけで拡がる鉄の研究 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 砂鉄から刃物鉄  決め手は二酸化マンガン:

« 新学期が始まりました | トップページ | 新聞記事がきっかけで拡がる鉄の研究 »