校舎が新しければ良いのではない
昨日の中学生サイエンスクラブの最後に、司会の先生から「最後に一言挨拶をお願いします」といわれました。そこで「今日は3時間も実験とお話に付き合って頂き、ありがとうございました。でも、あっという間でしたね。私にとっても科学部員たちにとっても貴重な時間になりました。会場となったこの実験室は、古くてあちこちに傷みが来ています。他の学校には新校舎で、きれいな実験室を持っているところがたくさんあります。私たちもいずれ新校舎になる日が来るかもしれませんが、今日紹介した我々の研究は、この実験室で、色々な方に助けて頂きながら、楽しみながら実験する中から生まれてきたものです。新しければいいというものではなく、それぞれの状況の中で、アイデアを出し、一歩を踏み出し続けること、仲間とのネットワークを張り続けることがが大切なのではないかと思います。これからも、今日来て頂いた皆さんとも連絡をとりながら、ここを足場に進んで行ければいいなと思います。よろしくお願いします。」というお話をさせてもらいました。その後、会のまとめとしてY先生が「今、先生がこの実験室は古い。ということを言われました。確かによそには新校舎でぴかぴかな実験室がたくさんあるところがあります。ところがそれが新しいだけで、ほとんど使われていない場合も多いのです。ここは少しは古いかもしれないけれど、よく使い込まれていることが良く分かります。新しいかどうかではなく、そこで何が行われているかなのです。皆さんも今日はそれがよく分かったのではないでしょうか?今日は良い勉強が出来ました。これからの進路で学校選びをする際にもいい指針を頂いたと思います。ありがとうございました。」ということを言われました。私たちもこの実験室と校舎には愛着が一杯なのです。またがんばっていこうという気持ちにさせてもらえた、とても有り難いお話でした。ありがとうございました。
| 固定リンク | 0
コメント
「畳と○○は新しい方がいい」と云った先人もいますが,新しい畳のあのにおいは気になるし,新しい○○は経験ないので分かりませんが,たぶん緊張した時間がすぎるだけです。
古いものこそ新しい…
投稿: 珠洲のまさ | 2011年1月 9日 (日) 15時07分
そうですよね。励まされます。ありがとうございます。
投稿: 管理人 | 2011年1月 9日 (日) 15時36分