新聞記事がきっかけで拡がる鉄の研究
昨日、金沢市中学生サイエンスクラブという科学実験講座が、金沢高校を会場に行われました。生徒が30人くらいに引率の先生が13人こられ、私と科学部の生徒8人がお話と実験の紹介をしました。<砂鉄から鉄を取り出す>実験も見てもらったのですが、新聞で大きく扱われた後だけに関心が高かったです。講座のあと引率の先生方とお話が続きました。私が<Ti分の少ない砂鉄(真砂砂鉄)があればMnを添加しなくても鉄は延びてナイフができる。その砂鉄が取れる候補は花崗岩地帯。全国的には出雲が有名だが、石川では宝達山と門前の剱地と穴水のどこかがこれにあたる。しかし宝達山は、高松海岸で砂鉄を採取してしらべたが、Ti8%で、これだと鉄が延びなかった。剱地は剱を作ったところから地名がきているので、いい砂鉄が取れる可能性がある>というお話をしたところ、ある先生から<剱地の近くに琴ヶ浜があり、石英の鳴き砂が有名。花崗岩地帯ですよね。砂鉄も取れますよね>ということを紹介して頂きました。その後、小松サークルに出かけ、その話をしたところ、Nさんから、仮説メンバーのKさんが、剱地に住んでいるということを聞き、驚きました。早速、Kさんの携帯番号をNさんから教えて頂き、連絡をとったところ、<砂鉄を採取したことがある>ということで、今度、科学部の生徒を連れて、剱地の砂鉄採取に行き、指導して頂くことになりました。まだ生徒全員には了承をとっていませんがきっと行きたいというと思います。新聞がきっかけで、また色々な方にアドバイスを頂けるようになり、研究が進んでいきます。生徒達がこうやって育っていくのかなと思い嬉しいです。Kさんにもお願いしたのですが、能登の鉄作りを調べておられる郷土史家はおられないでしょうか?郷土資料のようなものがないでしょうか?こうやって皆さんと一緒に研究を進めていけるといいですね。
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コメント
昨日は大変お世話になりました。
サイエンスクラブの指導員をしております金沢大学理工学域2年の田村一真です。
先生のお話を聞き、「こんなすごい先生が金沢におられたんだ!!」と感動しついついコメントさせていただきました。
私は高校教諭を目指しております。
先生とお話しすると自分の知識なり、科学的視野がどんどん広がっていく気がしました。
自分が先生になる前にいろんな知識を身につけたいと思っています。
よろしければ、これを機会にお付き合いいただけないでしょうか。
投稿: 田村一真 | 2011年1月 9日 (日) 17時41分
田村さん、昨日はありがとうございました。興味を持って聞いて頂けたとのこと、とてもうれしいです。よろしければいつでも金沢高校科学部に遊びに来て下さい。逆に色々お力を貸して頂ければと思います。事前に連絡を頂ければ幸いです。メールアドレスを教えて頂ければこちらのアドレスをお送りします。ではまた。
投稿: 管理人 | 2011年1月 9日 (日) 18時00分