能登剱地の砂鉄
かねてからの念願だった能登・剱地の砂鉄採取に、科学部員4人と一緒に朝から出かけた。ここは花崗岩地帯に位置し、県内でTi分の少ない真砂(様)砂鉄が採取できる大きな(最後の?)候補地のひとつである。すでにTi分が鉄の延びに大きく関係することは、部員達の研究で明らかになっている。更にTiの多寡に関わらずMnの添加で、砂鉄から延びる鉄が得られるということも明らかになっている。しかしここ剱地の砂鉄のTi分が少なければMnの添加が必要なくなり、より手軽に砂鉄からのナイフ作りが楽しめる。今日は、小松仮説サークルの研究仲間である小西正位さん(剱地在住)と、同じく剱地在住の郷土史家、東間昇さんに現地を案内して頂いた。色々と興味深い、剱地にまつわるお話などを聞かせて頂いているうちに、砂鉄の採取も終わり、早速その場でアルミ粉末と混ぜて花火で添加してみた。スプーン2,3杯の砂鉄から小指の頭半分くらいの鉄塊が採取でき、それをバーナーで加熱して叩いてみた。叩いたのは上出君。すぐに「あー!延びる延びる」という声が上がり、見る間に鉄塊は延びていった。皆大喜びである。刊行されている剱地近辺の製鉄遺跡の調査書等では剱地の砂鉄はTi分が多いことになっているが、どうもそうではないらしい。これまでたくさんのTi入り鉄を叩いてきた上出君のいうには「この砂鉄のTi分は4~5%かな」ということである。再来週金沢大学でこの砂鉄の成分分析をさせて頂くが、結果が楽しみになった。剱地の砂鉄が真砂砂鉄であれば、色々な夢のある世界がひろがる。剱地の歴史にも新しいページが付け加わるかもしれない。小西さん、東間さん有り難うございました。この先がとても楽しみになった。
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