剱地の砂鉄が延びた理由
剱地の砂鉄を現地で採取し、テルミットを試みたところ、Mnを加えなくても延びる鉄が取り出せた。その理由として剱地の砂鉄はTi分が少ないのだろうと予想した。しかし、分析の結果はTiは14%と多かった。それでも延びたのである。しかも、それを実験室では再現できなかった。その理由は何か?それを突き止め、再現出来るようにしたいと思っていたが、部員達が再現を可能にした。私の予想は砂が混じることによる還元温度の低下だったが、彼らの予想は砂鉄対アルミの比率だった。そしてそれが正しかった。しかし、どんな砂鉄でも対アルミの比率で延びる鉄が取り出せるかというかというと、そうではないらしい。それも彼らが明らかにした。その場合、延びる砂鉄と延びない砂鉄の差は何なのか、これも彼らが突き止める様な気がする。大したものだと感心している。
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