蒸気圧の授業
蒸気圧の授業で必ず登場するのが、プラスチック管の中を水蒸気が上がっていく実験。3年ほど前に千葉の川上さんと岩宮さんに教えて頂いた実験である。加熱が進むにつれて水蒸気がどんどん管の上まで上がっていくのが面白い。もうひとつが、液化ブタンを試験管に取り、指で押さえて蒸気圧を実感する実験。今回は新しい工夫を二つ加えた。一つが試験管に入れたブタンを熱湯と氷水に入れて指で押さえ、温度によって蒸気圧が違うことを試してもらったこと。もうひとつがエタノールを使ってブタンと同じ実験をしたこと。これで同じ温度でも物質によって蒸気圧が違うことが見事に実感できる。エタノールを試験管に入れ、熱湯につけるとブタン程ではないが、蒸気圧を実感することができる。それを氷水に漬けると、気化したエタノールが液化して指が試験管に吸いつけられる。試験官が支えなしで持ち上がるほどで、とても面白くあちこちで歓声があがった。自分でもびっくりである。明日はコーヒーサイフォンとラブメーター、真空漬け物器を使っての減圧沸騰の実験等をやる予定。
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コメント
質問です!そろそろ小中学校では「プール」が始まりますが、その際に水を抜いて底に溜まった泥を洗い流しますが、福島県や周辺の都府県の学校のプールの泥はセシウムやプルトニウムを沈殿させていないでしょうか???ヨウ素は減ってきていますが、この2つの物質はどうでしょうか???測定は出来ますか???以上宜しくお願いします。
投稿: トッキーY | 2011年5月13日 (金) 09時38分
トッキーYさん。こんばんわ。浄水場の汚泥にも、グラウンドの土にも放射性物質が検出されているのですから、当然プールの泥にも堆積していると思われます。測定については、機器が私のところにはありませんので残念ながらできません。最近は原発や汚染の状況について、とんでもない報道がさらっとだされるようになってきました。500ベクレルなければ安全という報道姿勢も、知らす知らず浸透し、感覚の麻痺と相まって危機意識の低下につながっているように思います。私たち科学部も生徒と一緒にこの夏、郡山市で発表です。もちろん保護者と相談の上ですが。
投稿: 管理人 | 2011年5月13日 (金) 20時00分
この蒸気圧の実験の内,プラスチックの管の中を水蒸気が登っていくってどういうことですか?
投稿: 珠洲のまさ | 2011年5月14日 (土) 18時56分
まささん。イメージ図を作成してみましたのでご覧下さい。これで伝わるかな?
投稿: 管理人 | 2011年5月15日 (日) 10時56分