心霊手術
2年生の化学は金属をやっており、それも終盤にさしかかっている。ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなどは金属光沢や炎色反応など単体としても面白い素材で、好きな分野でもある。金属がイオンになれば水に溶けるが、電離度の小さい弱塩基や塩になって電気的性質を失うと沈殿してしまう。自然界でそれが大規模にみられるところもある。九州の薩摩硫黄島もそんなところで、アルカリ性の海中に地下から大量のイオンが噴出して海の色全体がカラフルに変わっていて美しいが、その研究から15年も経ってしまった。時の経つのはあっというまである。さて、昨日は「授業を見学させて欲しい」ということで、研究会仲間のKさんが、先週、今週と続きで土曜の授業参観にきてくれた。都合4時間も見て頂いたことになる。昨日は、鉄イオンの反応で、心霊手術(鉄イオンがチオシアン酸イオンと反応して血赤色になることを利用したトリック)などをやった。併せて、インクブルーも扱い、応用で鉄釘を酸にとかし、鉄Ⅱイオンの検出もやったが、なにやらばたばたしてしまったなぁ。なににせよ授業を見直す良い機会になった。Kさんありがとうございました。
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