安房科学塾
今年も年末恒例の安房科学塾へ出かけてきた。朝の6時に、雪で空が暗く重い金沢を出発。途中の越後湯沢付近は、もっと大雪で、(これは大変だなあ)と思うことしばし。トンネルを抜けると、そこは日差しのまぶしい陽の国。車窓から久々の富士山などを眺めながら(どうしてこんなに違うんだろう。こっちのほうがいいなあ)などと考えても仕方のないことを考えたりしているうちに、東京についてしまう。わずか3時間45分。本当に北陸新幹線なんているのかな?さて房総の先端の安房館山までは<なのはな号>というバスで行く。そのあたりから、顔見知りとぽつぽつ出会うようになる。この連中とは、人によっては一年に何回も顔を合わせているが、それでも懐かしい。一年ぶりの千葉の野曽原さんから、銀板や塩化パラジウムをプレゼントしてもらったり、京都の杉原さんに、ミドリムシを光で集める光源についてアドバイスをもらったり、嬉しい出来事で息つく暇もないくらいになっていく。このつながりが金沢高校科学部の研究の大きな支えであり、有り難い限りである。今回は特に渋谷幕張高校の岩田さんとの鉄とMn電池をめぐっての議論から得るものが大きかった。あっというまに夜中の1時になり、今年はそこでお休みすることにした。皆さんは2時過ぎまでわいわいやっていたらしい。次の日も昼までレポート討議が続き、その後、故盛口先生のお墓参りに皆で出かけた。盛口先生らしく、本をかたどったお墓で、<風が無限に頁をめくる>という碑文が刻まれていた。息子の満さんが、先生の詩集から選ばれたらしいが、これも先生を偲ばせる味わいのある言葉だと思った。お昼の間も杉原さんから<金の科学館>へのアドバイスを受け続ける。<金の科学館>も、こうやって、動きが具体的になっていき、やらないわけにはいかなくなっていく。帰宅したのは夜の10時。皆さん、今年もきらめきの二日間をありがとう!そして来年もよろしくお願いします。
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