白金箔での爆発
水素酸素の混合気体(爆鳴気)を白金箔で爆発させる実験に、3年越しで成功したことは先日お伝えした。本質をずばっと書けないのがもどかしいのだが、研究のエッセンスを公開することは今は控えたい(残念!)。さて、本質が分かると、あとはより簡単な方法にどんどん進化していくものである。この実験もやはりそうで、今日は、紙に貼りつけた箔でも触媒作用が違うことを示せるようになった。1年生の折越君が、私にはない発想をどんどん出してきて頼もしい。<銀と白金で遊ぶ実験>のシリーズはこういう問題で始まる。「この二つはひとつが銀箔でひとつが白金箔です。見ただけでどちらが銀でどちらが白金か分かりますか?」この問題は、銀の方が白いので、銀を白金と間違える人が多いところが面白い。「銀は最も白い金属で、シロガネと呼ばれてきました」というお話が続く。そして、<ゆで卵に差し込むと銀箔は黒く変色するが、白金箔は変化しない>という実験、<美術工芸での白金箔と銀箔>のお話、さびていぶし銀になってくる銀箔と輝きを失わない白金箔。<銀と白金では、酸にたいする反応が違うことの実験>、<電池の電極にした時の起電力が違うことの実験>と続く。更に、触媒作用が違うということで、<爆鳴気に入れた時に白金箔は爆発するが、銀箔は爆発しないという実験>が続くことになるのだが、続きの改良はまた明日の部活でがんばりましょう!
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