究極のメニュー?その1
ずっと読んでいる漫画に「美味しんぼ」がある。その中に後世に残したい文化遺産としての<究極のメニュー>というお話が出てくる。今年も今日でおしまいなので、<今年の10大ニュース>なるものでもまとめてみようかと思ったが、今年1年間の出来事というか取り組みの中で、<誰かにやってもらっても楽しい>という<究極のメニュー>なるものを振り返ってみることにした。ちなみに漫画<美味しんぼ>は、大切なメッセージを送り続けているものの、近年は理屈っぽさが強すぎて楽しめないものになっているのが残念である。
①<金>
今年の世相を表す一文字は<金>ということらしいが、私のお話にも<金>は沢山登場した。中でも一番人気が<湯の奥金山博物館>で購入したニセ金のインゴット。ひとしきり「思い切って450万円で購入した。回覧すると削られたりするので、信用の出来ないところでは回さないよ」などと話してもったいぶって見せ、電気を通す実験などをした後、密度を測定して偽物(鉛に24金メッキをしたもの)であることをあきらかにする。ずいぶん色々な場面で活躍してくれた。タングステンに24メッキをしたものは密度が金と同じなので、この方法では見分けられないが、これも指輪を購入した。先日この真贋の見分け方を<金買い取り店>で聞いてきた。さて、その方法であるが、
・X線の強度をあげて、内部の分析をする。・硝酸につけると偽物は表面にあるピンホールで反応が起きる・表面に字が彫られていると偽物は下地が出て、字が白っぽくなる等々興味深いお話が聞けた。
皆さんに作ってもらうことも多い<金ニセ金パック>は金赤ガラスのおはじきの他、銅青ガラスのおはじきを入れた物にバージョンアップしたし、元素のサンプル付き周期表は<Csの生成過程を示す図入り>にバージョンアップした。白金箔での水素燃焼も色々な場面で大活躍し、今後の定番となりそうである。この他<仮説実験授業>では<不思議な石・石灰石>を楽しんだ。生徒の評価は27人中
・面白かったか 5:6人 4:12人 3:9人 2:0人 1:0人
・わかりやすかったか 5:8人 4:13人 3:6人 2:0人 1:0人
と好評であった。感想にも
・勉強になった。Caの性質をあらためて確認でき、知らないことも学べた。
・意外と知らないことが多く、それを知った時はとくに面白かった。
・普段の授業では、教科書を行ったり来たりして、少しわかりにくいが、この冊子はよくまとめられていて、わかりやすかった
など好意的なものがならんで嬉しかった。
究極のメニュー②以降はお正月に書いてみたいと思います。では、皆さん良いお年を!
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