青銅(ブロンズ)のバッジができました
私が所属しているアルケミストの会のメーリングリストで<水酸化ナトリウム溶液中で銅に亜鉛メッキができるメカニズム>が話題になりました。その際に<同じメカニズムで、銅にスズメッキができるのではないか?そうなれば青銅が簡単に作れることになる>という話も出てきました。そのときは何となく読んでいただけだったのですが、昨日の<科学と人間生活>の授業の前に2時間、空き時間ができたので、その実験をやってみることにしました。結果はスズは亜鉛に比べて、水酸化ナトリウム溶液に溶けにくいのか、ずいぶん時間がかかりました。亜鉛メッキが5分でできるとすると、スズメッキはその10倍位かかる感じです。でも、しっかりと銀色になりました。その後の<科学と人間生活>の授業で「実はこの授業の前に新しい実験をやってみた。これがスズメッキをした自転車のバッジだけれど、うまくいけば加熱して青銅にすることができる。初めてのことでワクワクしているんだけど、やってみるね」と話し、ドキドキしながら、バーナーで加熱してみました。その結果、みるみるうちに銀色が赤銅色に変わっていきました。<青銅はスズと銅の割合次第で色合いが変わる>ということで、良く分からない部分もあるのですが、銅線に亜鉛メッキをしたものと、スズメッキをしたものは、どちらも銀色なのに、それを加熱したものは明らかに色が違うのです。一方は真ちゅうができ、もう一方は青銅です。合金の授業としても、単なる遊びとしても、とても楽しい実験です。ぜひ皆さんもやってみて下さい。
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