再生可能エネルギーの学習会
昨日の夜、お誘いを頂き
昨日の夜、お誘いを頂き
科学部の北信越大会が近づいてきて、ポスター作成も大詰めを迎えている。発表者の2人の発表練習に対して、他の部員が色々アドバイスをするのだが、「時間を気にせず、一度落ち着いて話した方がいいよ。」とか、優しくて的確なアドバイスをするのに感心してしまった。皆の総力でだんだん完成に近づいていくのがとてもいいと感じられる今日この頃である。
北陸四県(新潟・富山・石川・福井)の私学の組合が集まり、毎年この時期に一泊で行っているこの合宿研究会。今年は富山が担当で、140名を超える教員、保護者、卒業生が集まりました。私は授業作り分科会のコーディネーターを担当しました。自分が勉強するつもり(当たり前)で、レポーターをお願いし、連絡を取り合って、構成を考えていったのですが、とても勉強になりましたし、充実感がありました。普段から先生方とお話をし、ネタ探し?をしていると、これはもっと聞かせてほしい!面白いなぁと思えることが、いっぱい出てくるのです。それをちりばめていくと、授業やクラス、クラブを取り巻く問題について、皆同じようなことで悩んでいたり、問題の本質がどこにあるのかが見えたりしてくるのです。皆さんの感想からもそれが伺えて、やってよかったなぁと思いました。もう33回を数えるこの研究集会ですが、顔見知りが多く同窓会のような楽しさもあります。それも過去の思い出に浸る同窓会ではなく、これからにつながる集いですから、ひと味も二味も違います。来年は福井県が会場で、その次が石川ですが、石川の時には、もう定年したあとです。時の経つのは本当にあっという間ですね。
一週間近く、ブログの更新をしませんでした。何をしているのかと思われる方もおられると思います。今週は2年生が学年末考査でした。だから授業は普段の週より少なかったのです。この間、いつも3月8日の科学部の北信越大会のポスターのことを考えていました。金赤発色のことです。部員も考えていますが、私も考えています。ようやく私自身が理屈が分かってきて、部員の林君や門寺くんが正確なデータを出してくれていることがよく分かりました。たどりついてみれば「そうだったのか!」ということの連続ですが、とても面白いです。その考えを研究しているメンバーがすぐ理解してくれるのも、それに異論を唱えてきて、研究が彼らのものになっているのもうれしいです。私には考えもつかないことを言ってきます。研究は蜜の味を実感する日々です。オリンピックを夜中にみるので、リズムがかなりくるっているかな?
昨日、今日小松仮説サークルのメンバーである小西さんの退職を祝う会が門前でありました。門前には2年前にも科学部の生徒と一緒に砂鉄を採りに行き、小西さんに色々お世話頂きました。そのとき現地で砂鉄から鉄がうまく取り出せたのに、後日その実験の再現がうまくいかなかったことから、砂鉄から鉄を取り出す研究が一気に進んだのです。あの機会がなかったら二酸化マンガンの添加がテルミットには必要というレベルから抜け出ることはできなかったと思います。今回も砂鉄からテルミットで鉄を取り出すのを皆でやってみたのですが、小西さんが用意されたアルミ粉末がメッシュの細かいもので、これだと問題が色々あることも判明しました。皆で色々やるうちに、研究は進歩していくものだということが実感できました。お祝いの会では小西さんが自分の年表をだされ、それに基づいて歩んできた道を振り返られたのですが、それがとてもよかったです。気の置けないメンバーで、宿舎のお料理もとてもおいしく楽しいひとときを過ごすことができました。小西さん、ご苦労様でした。そしてありがとうございました。これからもよろしくおねがいします。写真は現地琴ヶ浜の鳴き砂、テルミットの様子、テルミットで取りだした鉄の写真です。
NHKで少し前、<超常現象>を扱った2回の特集が放送された。<科学と人間生活>の授業で、ぜひ扱いたかったテーマのひとつが超能力である。そこで、学年末考査の範囲が終わったクラスで、このDVDを見て超能力について考える授業をすることにした。この番組であるが、マジシャンが科学者をマジックを超能力と偽ってだましたエピソード、そのマジシャンが「超能力とされているものはすべてマジックで再現できる」と語っている場面、<アメリカ軍が超能力スパイの透視能力を軍事作戦に使っていた>という紹介あたりはいい。しかし、その超能力スパイが<アメリカの極秘であったステルス戦闘機の形状だけでなく、レーダーにうつらない材質で出来ているという特徴まで把握した>というくだりになると(なんで透視で極秘の材質までわかるの?)と一気にいぶかしく思ってしまった。さらに、透視ができるという超能力者の能力を検証するため、日本におかれた箱の中に入れられた写真(何カ所かの写真が、それぞれ袋に入れられ、重ねられているうちの1枚)に写っている場所を当てるという実験も、設定そのものがおかしく、それに対して超能力者2人が組になって「その場所の○○フィート上空に移動してみて」とか「くさったような臭い・・」とか言っているのも(写真の上空って何?何やってるの?)(写真でなんで臭いが分かるのさ)と思ってしまうなど、だれが企画しているのか、おかしく思う場面が随所にあった。NHKは、ゴーストライターが書いていた音楽家について、もっともそうな特集を組んだりして、(私もこの番特集に騙されてしまったが・・)色々怪しげな事をやらかすことがあるのだが、この番組も科学の仮面をかぶって超能力礼賛、科学に対する誤った畏敬を生まないか不安になった。でも、この中で紹介されている<さいころの目をあてる実験><電話が誰からかかってきたか当てる実験>は授業でやっても面白いかもしれないと思った。
日曜日から体調不良。今日は輪島へ出かける予定だったがあえなくキャンセルとなり、相手方にご迷惑をおかけした。昨日の夜からずっと寝込んでいる。年をとったせいか少し、精神的に張り詰める非日常が入り込むと、ちょっとのことで体調を崩してしまう。まあゆっくり休んで明日に備えるとしよう。
我が家の周辺には、消費税増税を見込んでか、新築が相次ぎ、30年前には畑や田んぼだったところが、家だらけになってきた。小松の実家周辺も、開発がすすんで巨大ショッピングストアが立ち並ぶようになってきた。人口10万ちょっとの街の郊外に、ヤマダ電機も100万ボルトもケーズ電気も巨大店舗がすべてあり、だれを対象にしているのかと疑問に思うほどである。ところが、実家周辺は空き家も多い。私の生家は母の実家である。先日、ちょっとした用事があり、近くまで行ったついでに立ち寄ってみたら、伯父伯母、従妹そして祖母の名前が書かれた表札がそのままかけられており、周辺のたたずまいもそこだけ変わらす、なんだか懐かしかった。しかしここも空き家である。新築と空き家が同時に増加している状況があちこちにある。私の実家を含め、どこも仕方のない事情があるのだが、古いものを有効に活用できないものかなぁ。
今日の午前中はなにかと忙しく疲れてしまった。先週に引き続き、午後から気晴らしに温泉に行こうかということになり、今回は湯涌にある<銭がめ>まで出かけた。日曜の午後なので、混んでいるかと思ったが他の入浴客もなく、ほとんど貸し切り状態でのんびりした一時が過ごせた。<銭がめ>の屋根から素晴らしい<つらら>が下がっていたのでカメラを向けてみた。<つらら>というのは、溶けながら凍っているわけで不思議な気がする。子どものころから大きな<つらら>をみると心が騒ぎ折り取ってチャンバラしたり、なめたりしていたような気がする。これは山奥の氷ではあるが、さすがに持ち帰ってロックアイスにしようとは思わなかった。残念だなぁ。
金沢・海みらい図書館での講座『金と銀の不思議を探る』が無事終わりました。いろいろな事情から定員20名のところが27名になったのですが、人気の講座になったということでよかったなと思いました。1時間実験を交えたお話をしたあと、『元素のサンプル付き周期表』と『金ニセ金・銀白金ラミネートカード』を作成してもらいました。『元素のサンプル付き周期表』は科学部員の研究成果である<斜方硫黄の微細結晶>と<導電性竹炭シート>を貼り付けた新バージョン。『金ニセ金・銀白金ラミネートカード』は新開発の手で持てる金銀白金箔を使用した新バージョンを作成してもらいました。どちらも好評でよかったです。感想文もとてもよいもので元気が出ました。北国、中日の両新聞が取材に来られ、今日の朝刊に記事が載ったのですが(科学部員が自分の研究を紹介したことも書いてほしかったな)と思いました。あと北国には<Naを燃やした>と書いてありましたが、そんなことはしていません。燃やしたのはチタン箔で、Naは金属光沢をみてもらっただけでした。今週は、水曜日の入善高校での講演、土曜日の海みらい図書館での講座と忙しかったのですが、色々な出会いがあり、やってよかったなと思いました。講座に参加していただいた皆さん、お世話頂いた皆さん、ありがとうございました。
携帯をレンジでチンしたら?というお話ではありません。昨日のお話の中で<ナトリウムもカルシウムのセシウムも銀色の金属だ!>ということを実物に触れながら確かめていったのですが、金属がぴかぴか光るのは自由電子が可視光をはね返すためです。金属は可視光だけでなくマイクロ波もはね返すので、マイクロ波を使う電子レンジの中にアルミホイルでくるんだものを入れても加熱されず、同じくマイクロ波を使う携帯電話をアルミホイルでくるむと受信も発信もできなくなってしまうという実験をやりました。では、携帯電話を電子レンジに入れたらマイクロ波を受信できるでしょうか?この日までにいろいろ準備をし、私も最初は<できない?という予想だったのですが、これはできるのです。発信もできました。これは電子レンジからマイクロ波が漏れているということになります。では携帯電話を金属のお皿2枚を表裏にきちっと重ねた中に入れたら受信できると思いますか?これも予想に反してできません。では、アルミ蒸着で銀色をしている海苔の袋の中に携帯電話を入れてぴちっとナイロンチャックをしたらどうでしょう?これは場合によってできたりできなかったりという不思議な結果になってしまいました。機種によるのかな?金箔や銀箔だったらどうなるかな?今回の講座の準備の中で新しい研究テーマをもらったような気がしました。
今日は富山の高校へ講演に出かけてきました。ところが前の日から凍結で車がスリップするような状況で、起きてみれば今年一番の大雪!やむなく車で行く予定をJRに変更し、朝の5時半に出発というハードスケジュールになりました。2年生の80名を対象に<ハイスクールサイエンスは面白い!金と金属の研究をめぐって>というテーマで約2時間、実験を交えたお話しをさせて頂きました。熱心に聞いていただけて(と感じているんだけど・・)こちらも元気をもらえました。(何で平日にそんなところへ?)と思われるかもしれませんが、勤務校は今日は入試の判定会議のため午後は放課だったので、授業振り替えも楽でした。かなり気持ちを込めたためか、寝不足のためか、夕方帰宅後寝入ってしまい、今起きたところです。明日からはまた頑張って授業です。
早いもので、もう2月に入った。科学部の研究はなんとか先週末に要旨の提出を終えた。金コロイドの研究は、今週中に北信越大会の要旨も提出しなければならないだけに、新しい視点でかなり実験をやり直し、データをすべて洗い直したところ、とても面白いことがたくさん見えてきた。2人とも頑張ったね。大会はポスターセッションになり、そのポスター作りにも取り掛からなければいけない。というか2年生の試験の関係で今週しか一緒に作業できない。さらに今週は授業と並行して水曜日に富山での講座、土曜日に金沢・海みらい図書館での講座が控えている。今日はずっとそのシナリオ作り、パワーポイント作りをしていて、忙しかった。パソコン作業を5,6時間も連続するのはとても疲れた。ちょっと温泉にでも行って気分転換してくるかな・・・・。
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