村の鍛冶屋
今朝のNHKで、能登の鍛冶屋さんが紹介されていました。役場に勤められていた若い方が、役場を止め、鍛冶屋のお父さんから技を教わりながら、鍛冶屋として成長していく様子が扱われていました。<いい道具を大切に使う。長く使って痛んだら直し、道具を親子で受け継いでいく>という、今は失われつつある文化の良さがメッセージとして伝わってきて、とても良かったです。私も畑では耕耘機を使わず、鍬とスコップなどでヒーヒーいっているのですが、いい道具を大切に使いたいなぁという気持ちになりました。その若い鍛冶屋さんは、ワゴン車を改造して、鋤鍬などの出張修理もしておられるのですが、テーマソングとして<村の鍛冶屋>を鳴らしながら、車を走らせていました。私は元気のいいこの曲が大好きで、携帯の待ち受けに使っている程です。3題目はあまり知られていないかもしれませんが、この曲の1題目と3題目は
一.暫時(しばし)も止まずに槌打つ響
飛び散る火の花 はしる湯玉
ふゐごの風さへ息をもつがず
仕事に精出す村の鍛冶屋
三.刀はうたねど大鎌小鎌
馬鍬に作鍬(さくぐは) 鋤よ鉈よ
平和の打ち物休まずうちて
日毎に戰ふ 懶惰(らんだ)の敵と
(作詞・作曲不詳)というもの。歌詞中の鍛冶屋さんは武器は作らない平和主義なのです。
ウィキペディアには
1942年(昭和17年)3月刊の「初等科音楽(二)」に収録の際には、平和を歌う三番以降の歌詞の後半が戦時下の国策に不適当として教科書から削除され、戦後も復活することがなかった。
とあります。今のご時勢、なかなか意味深ですね。平和な鍛冶屋が活躍する時代が続いて欲しいと思います。
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