この絵の素材は?
28~29日、千葉県岩井で開かれた安房科学塾に参加してきました。私にとって毎年恒例の行事です。今年は40名の参加、25本のレポートがありました。年末の忙しい時期に、身銭を切って集まるメンバーです。最近の研究会の常で、年配の参加者がほとんどの身内の集まりかというと、そうではないのです。若い方、それも初参加、しかも女性が多くびっくりしました。それだけこの会が、若い先生方にとっても魅力的なものになっているのでしょう。興味深いレポートがいくつもあったのですが、そのなかでも面白かったのがタイトルに書いた絵の素材に関する、宮城県の菅原先生のレポートです。「この絵は、ある一種類の金属でできています。その素材は何でしょう?」という興味を引き付ける課題で始まったこの報告。実はこのカラフルな色彩はすべて、銅で作られているのです。しかもその色合いの違いは、基本的に銅板をホットプレートで加熱する温度の違いだけで生み出されているということです。まだまだ未解明のことがたくさんあるということですが、安価で身近な素材で、きれいなアート作品が作れるというのは<金の科学館>にもうってつけの内容です。そして菅原先生から、この作品をプレゼントしていただくことができました。とてもうれしいです。<金沢・金の科学館>でも、この作品のサイエンスとアートが楽しめるようになるといいですね。菅原先生、どうもありがとうございました。これからもご活躍を楽しみにしています。
| 固定リンク | 0
コメント