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2016年3月 4日 (金)

オーロラ炎色反応

最近、宮沢賢治と格闘しています。きっかけは『小松・絵本館』の館長さん(中学・高校の同級生)から「宮沢賢治の物語にでてくる実験を楽しむ企画をやりたいけど、できる?」という相談を受けたことです。二つ返事で「大丈夫!」と見えを切ったものの、実は賢治のことをよく知りません。「アメニモマケズ・・」「星めぐりの歌」くらいは知っていますが、「銀河鉄道の夜」でもよくわからないのです。(しっかり読めば、たぶん感動できるだろう・・)と高をくくって読み始めてみたのですが、どうにも難しく閉口してしまいました。しかし、

生徒諸君に寄せる  <宮沢賢治>

 この四ケ年が
 わたくしにはどんなに楽しかったか
 わたくしは毎日を
 鳥のように教室でうたってくらした
 誓っていうが
 わたくしはこの仕事で
 疲れをおぼえたことはない

 諸君よ紺いろの地平線が膨らみ高まるときに
 諸君はそのなかに没することを欲するか
 

・・・・(続く)

には感銘を受けました。賢治は自然や科学が大好きで、それを子どもたちと心から楽しんだに違いない。いったいどういう授業や実験をしていたのか ぜひそれを知りたいという強い欲求にかられました。また、賢治の生き方、生活を記した文にも接し感銘を受けました。賢治の実験については板谷英紀という方が『宮沢賢治と化学』という本を書いているということを化学の仲間である高橋匡之さん(岩手県在住)から教えて頂き、さっそく入手しました。この本は賢治の文学に登場する化学的表現とそれを表す実験が随所に現れます。金、銀、水銀、リチウムといった金属や、その反応が賢治の表現と共に描かれているのが印象的でした。この本をベースにすれば、楽しい講座ができそうに思えました。そしてもう一つアイデアがありました。それは、<金沢のルーツ・砂金を探せ!>の挿絵を描いて頂いた細川理衣さんが宮沢賢治が大好きで、依頼がなくても賢治の物語の絵を描いていることを聞いていたことです。『理衣さんのところ(ワクナミトネリコ)で実験講座をやり、その様子を理衣さんに絵に書いてもらえたら素敵だ。それで実験集も作れたらいいなぁ』そう思ったのです。理衣さんとお母さんにそのお話をし、ワクナミトネリコでの実験講座<宮沢賢治・サイエンスファンタジーの世界>が3月30日に実現することになりました。私は炎色反応の実験は大好きで、授業でも針金に塩化リチウムや塩化銅の粉末を付けてバーナーに入れる実験を生徒実験でやっています。昨日そのリハーサルをワクナミトネリコで行ったのですが、針金で行う炎色反応は小さいライターを熱源に使ったこともあり少々迫力不足でした。ところが今日、自宅でカセットコンロを使った炎色反応をやってみてびっくりしました。ちなみに、このカセットコンロを使った実験は、板谷英紀さんの本に書かれている実験です。まるでオーロラのような炎色が炎全体に現れるのです。感動すると同時に、この実験は不可欠だと確信できました。この実験はオーロラ炎色反応と名付けました。これからいろいろなところで紹介していきます。皆さんもお楽しみに!賢治との格闘はしばらく続きそうです。

Ennsyoku2

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