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2016年5月31日 (火)

火星とほたる

ひょっとしたら、火星が見えるかも・・そう思って外に出てみました。しかし、見えません。(雲があるからねぇ・・・)とは思ったもののあきらめきれずにしばし・・、思い立ったのが(蛍はどうかなぁ・・)ということ。いつもなら、蛍の季節はもう少し後ですが、暖かいので(もしや・・)と思って、近くの小川の草むらを覗いてみたら・・。いました!いました!今年の初蛍です。計3匹ほどに会えました。しばらく楽しんで、振り返ってみると・・なんとなんと火星の姿も!近くの小さな光と、遠くの小さな光・・両方に会えました。3枚目の写真は2枚目の場面ををモードを変えて撮り直したものですが、デジカメもやりますねー!

賢治の詩集<春と修羅>の序文・・

わたくしという現象は・・...
風景やみんなといっしょに
せわしくせわしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電灯の
ひとつのあおい照明です
・・・
という一節が浮かびました。

蛍の光も、
火星の光も、
それみているわたくしも・・
それぞれの瞬間に
それそれの場所で明滅しながら
ともりつづけている
たしかなひかりなのでしょうね・・・賢治さん。
(自分の世界でゴメンナサイ・・)

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2016年5月28日 (土)

マロウブル-が咲きはじめました

今年も畑に植えたマロウブル-が咲き始めました。とってもきれいな青色がでるハーブティで、のどにいいのだそうです。楽しいのはレモンスライス(酸)でピンク、重曹(アルカリ)でグリーンに色が変わること。お花を摘み取り、乾燥させて使うのですが、10株ほどから2日位で500個も花が咲くようになり、同じ頃、蚊もプンプンし始めるので、これからの収穫は大変なのです。今日は約300個を収穫。あんまりたくさん採れるので、授業の他、お風呂に入れて浴びるように?使っています。ちなみにこれ、クレオパトラもご愛用だったそうな・・・ほんとかね???。プランターでも簡単に栽培できるので、自分で育てて、ハーブティにしたり、酸アルカリの授業に使うと楽しいですよ。
ちなみに板谷英紀さんによれば、賢治はこの変化を知っていて

花青紫(アントチアン)は一つの立派な指示薬だから
その赤いのは細胞液の酸性により・・

...

とか書いているそうです。
マロウブルーじゃないかもしれないけど
すごいね・・。

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2016年5月27日 (金)

カセットコンロで炎色反応

カセットコンロの炎色反応は、カラフルな炎がバーナー全体に広がって見事です。板谷英紀さんの<宮沢賢治と化学>に紹介されている方法ですが、今日はこれで炎色反応の授業をやりました。宮沢賢治の講座でやっていることが役にたったー!
どこでやっても「わー!きれいー!」と歓声があがりうれしくなります。

雲はみんなリチウムの紅い焔をあげる・・・<真空溶媒>
ルビーよりも赤くすきとおりリチウムよりもうつくしく酔ったようになってその火は燃えているのでした・・・<銀河鉄道の夜>...
賢治も大好きだったんだろうな・・。

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銅の針金を銀から金に。

銅の針金を銀色から金色に変える授業は2時間かけたのですが、まぁ、面白いモノを作ってくれます。自分でイメージしてオリジナル作品をつくる子がどんどん増えることにびっくりです。わくからはみだしていくのがおもしろい。時間はないといえばないのですが、あんまりあせらないことですねー。

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2016年5月25日 (水)

響きと灯りの幻想世界・・

日曜日、知人の鍛冶師、河上真琴さんのfacebookで知り、<”魔笛”への小径 ピアノ連弾コンサート>へ行ってきました。我が家の近くのヤギヤというお店が会場でしたが、小さい会場いっぱい50人もの聴衆で驚きました。チラシにある<響きと灯りの幻想世界・・>というフレーズそのままに、会場にたくさん設置された河上知明さん、真琴さん製作の燭台の影とろうそくの炎の静かな揺らめきの中、ピアノまで3,4メートルという至近2階席から聴くモーツァルトの連弾は圧巻でした。演奏された石川直美さんが最後に「ウィーンで学んでいた時、公園でお母さんに手を引かれた小さな女の子が、ヨハンシュトラウスの歌曲を口ずさんでいるのを見て感激しました。・・・」と語られたのが印象的でした。街中に、伝統と共に音楽があふれているのですね。ウィーン、行ってみたくなりました・・。

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岩瀬の丹生庵

富山でのコンサートは、お昼に何を頂くかが思案のしどころです。今回は同行の友人が「岩瀬の丹生庵というお蕎麦屋が美味しいらしい」ということを聞きつけてきました。要予約ということですが、その予約というのが<二八蕎麦か十割蕎麦か?、普通盛りか大盛りか?>というマニアックなもので期待が高まりました。当日12時頃に到着したのですが、すでに本日完売!の案内が・・・。これは予約必須です。さて、席についてすぐ、友人が<お酒一杯200円>というのを目ざとく見つけました。ここ岩瀬は<満寿泉>の蔵元のある所だけに、お酒はすべて<満寿泉>。それを銘柄に関係なく、盃に自分で注いで200円。飲んだ数は自己申告なのです。こういうのには弱く、ちょっとだけ悩んで?一杯だけ頂くことにしました。選んだのは<満寿泉>の原酒。杯を自分の前に置き、表面張力で盛り上がるギリギリに口を近づけました(笑)。お蕎麦もお酒も満足!満足!だったのですが、コンサートが夢見心地になってしまったなぁ。

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桐朋アカデミーオーケストラ演奏会

土曜日、桐朋アカデミーオーケストラ演奏会に富山まで行ってきました。私はここの会員になっているのですが、なんと会費は終身で5千円(年会費ではありません)。しかも会員一人につき、同伴3人可で毎回4人も鑑賞できるのです。富山市がバックアップして1995年に呉羽に大学が開校し、授業公開も含め、年間にかなりの数のコンサートが開かれるているのですが、行政のこういった芸術支援は素晴らしいと思います。もともと演奏レベルは高いのですが、今回はベルリンフィルのメンバーが7人も加わった豪華版で感激でした。こういうのが全国に広がればいいのに・・・。

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2016年5月23日 (月)

<金沢のルーツ・砂金をさがせ!>が書店に並びました

ここでも紹介してきた拙著<金沢のルーツ・砂金を探せ!>が<うつのみや書店>で扱って頂けるようになりました。こっそり、店頭を覗いてみたら、本谷有希子さんの本とかと並んで平積みされていて、(うそっ・・)ととってもうれしくなりました。金沢の名前の由来でもある砂金ですが、それについて書かれた本が一冊もなく、夢中になって調べていった探求物語です。石川県立図書館や金沢市立図書館には寄贈しましたので、そこで閲覧もできます。109店や百番街店など、うつのみや書店7店舗のどこでも購入できますが、送料無料で配達もしてもらえるようで,頒価1500円です。文章はともかく、細川理衣さんの表紙、挿絵がとてもステキですので、ぜひ手にとって頂ければうれしいです。

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2016年5月22日 (日)

彼が来る♡・・?

久々の学校その2。廊下でであった独身の女性先生が笑顔で手を振ってくれるのでうれしくなり「元気そうだねー」と声をかけたら「そろそろ、彼がくるころだから気を付けなきゃと思って・・」という言葉が返ってきました。(え。気を付けないといけないような彼と付き合ってるの?)と思って「大丈夫なの?」と聞き直したら「新学期2か月過ぎて、ツカレがくる頃だから・・」とのこと。なんだカレじゃなくってツカレかぁーと笑ってしまいましたが、こんな聞き間違いばっかりの毎日です。情けない・・。

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2016年5月21日 (土)

カタハ

県内のあちこちで熊目撃情報が出ている中、山奥に出向きました。目的地は犀川ダム近くの山中。目的物はカタハ!油揚げと一緒に煮たり、ベーコン炒めにしたりと大好きな山菜なのです。山中にいるのは自分ひとり。どなたかおられるのかもしれませんが、こういうのは自然と距離をとるので存在がわかりません。黙々と山菜採りに励みました。サル、マムシ、カモシカには出合ったことはありますが、熊はまだありません。できればずっと会いたくないなぁ。たくさんのカタハを山の神様から分けて頂き、皆さんに少しづつおすそ分けしました。初めて根っこの部分をたたき、塩と生姜であえてみましたが、粘りがすごく、とても美味しかったです。最後の料理の写真は、途中まで食べてから撮ったので、見栄えが悪くてすみません。ここのカタハは大きくて柔らかくて最高なのですが、これからは固くなってくるので今年はこれでおしまいです。また来年も出会えますように。

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2016年5月20日 (金)

ナメクジに続いて・・・

小松の畑には雉やヒヨドリといった色々な鳥さんがやってきて、あでやかな姿やさえずりで楽しませてくれます。ところがi彼らの狙いは、私を癒すことではなくて、実をつけてくれるようになったエンドウにあるようで、よーくみると、畝の間に食べ散らかした残骸が・・・!!犯人は、カラスか、他の鳥たちか・・・。誰であろうが、これは共存というわけにもいかず、やむなく?ネットをはりました。ごめんなさいね。

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2016年5月19日 (木)

ニセ金(きん)つくり

先日はひっさびさの授業でした。前回は<金と真ちゅう(ニセ金)の見分け方>だったので、それに続き、今回は<ニセ金(きん)つくり>をやりました。銅に亜鉛メッキをすると銀色に変わり、それをバーナーであぶると合金(真ちゅう)になって金色に変わるのを、銅の針金でやるのです。針金細工の面白さもあるのですが、目の前で銅が下の写真のように銅→銀→金色と変わっていく、それを自分の手でやれるのが楽しいようです。生徒さんたちは、私のへたくそな見本で創作意欲を掻き立てられるのか、1時間のうちに、素敵なオリジナル作品を作るようになり、びっくりさせられます。ちなみにこれ(にせ金つくり)は教科書の中にもあるのですよ。

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2016年5月17日 (火)

<風と共に去りぬ>??

昨日の小松は、最高気温31℃。おまけに強風で、畑の茄子の苗にかぶせた風よけの袋も吹き飛び、ソラマメが3本ほど倒されてしまうほどでした。
そんな中、イチゴは前よりもっと赤く色づき、たくさん実をつけていました。
どうせナメクジの巣だろうなぁとほったらかしにしておいたためですが、あんまり大きく美味しそうなのに心が動き、風も収まってきた午後に恐る恐る一つをひっくり返してみたところ・・・、なんと、なんと、いないのです。隣のにもその隣のにもついていません。
嬉しくなってお皿をもってきたのですが、あっという間にいっぱいになりました。
よーくみたところ、まったくいないというわけではなかったのですが、どうやらどこかへ行ってくれたようです。...
ビールのコップは埋めなかったので、銅線の効果がでてきたのかなぁ?
こうなると(ちょっとくらいなら、分けてあげてもいいのに・)などと気持ちにも余裕が出てきますが『衣食足りて礼節を知る』ですね・・。
なんにせよ、イチゴはまだたくさん青い実をつけていて、この先も期待できそうです。
なめくじさん。<風と共に去りぬ>でありますように(祈)!なんとか無農薬でいきたいのデス。

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2016年5月16日 (月)

久々の砂金採り

科学部の砂金採りにお付き合いしました。砂金採りはひっさびさです。今回は例年の貝殻橋はあきらめ、ブラタモリで紹介したポイントへ出向きました。私は所用?のため、午前中しばらくで失礼したのですが、強力な助っ人のおかげで全員が砂金をゲットできたようです。助っ人さんありがとー!写真は、少量ですが私がゲットした砂金です。新しい採取方法を試してみてうまくいきました。それはないしょ・・・。ゴメンナサイ!! フェイスブックの方にもう少し書いてみました。よろしければそちらもご覧下さいね。

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ソウルフードって?

<すみげん>の手打ち蕎麦セットには日替わりで、笹寿司がついてきます。実は私はお寿司大好き人間です。いつも「今日はちらし寿司つくって!今日は巻き寿司たべた-い!」などと言っている為、妻にはうるさがられ?「そんなにお寿司が好きなら、ご飯にお酢でもかけて食べてたらっ!」などといわれて、ほんとに実行してしまう位なのです。さて、この<すみげん>の笹寿司ですが、うれしいのは小松の押し寿司にありがちな青色の着色海草や赤色の桜エビなどがついていないことです。素朴な天然の色彩が最高です。もう少し笹寿司の話題ですが、私は金沢の名産、芝寿司も大好きです。先日も、たまらなく笹寿司が食べたくなり、販売店に出向いたところ、なにやら値段が高くなっているのに驚きました。6個で千円もしているのです。びっくりしてお店のおばちゃんに「高くなったねー」と嘆いたところ、「これはプレミアム笹寿司で、素材も押し方も全部こだわりです。食べたらはまりますよー!」と勧められました。「はまる」という言葉には弱く(えぃっ!)と思い切って購入してしまったのですが、食べてみるとなにか期待と違うのです。私が食べたいのは、食べ慣れている、いつものしっかりした押しの笹寿司で、これはどうにも上品すぎるのです。そういえばビール好きの友人が入院したときに、思い切って<銀河高原ビール>を奮発してプレゼントしたら、「美味しくない!」と言われて、がっかりしたことがあったなぁ・・・。人間、普段や、幼い頃から食べなれた、<お袋の味>いわゆるソウルフーズとか言われるものが一番なのかもしれませんね。こんなこと書いてたら、またお寿司食べたくなってしまったなぁ・・・。

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久々の小松・お旅祭り

小松お旅祭り 先週末、高校時代の友人、健さんからのお誘いで10年ぶりくらいに小松のお旅祭りに出向き、子ども歌舞伎などを楽しんできました。三日市商店街の老舗<すみげん>でご主人(中学、高校からの同級生で友人)の絶品手打ち蕎麦を頂き、キャトルセゾン(高校の同級生で友人、純子さんのお店)でお茶し、恩師の矢原先生ともお話しでき、竹森薬局(高校の同級生で友人のお店)でダベり、おスワさんにお参りし出店を眺め、沖町のむら田で一杯・・・と充実の一日でした。ちなみに<すみげん>さんの本業は乾物屋さんですが、写真の蕎麦セットは大盛りでも料金変わらずの880円で、蕎麦の香も、店主こだわりのダシもちょっとすごいです。水木金のお昼のみで、数量も限定かな?その日、ありつけるか<すみげん>で検索し、予約してからお出向きください。

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2016年5月14日 (土)

第4回<宮沢賢治・サイエンスファンタジー>は<インドラの網>に挑戦します。

<(第3回宮沢賢治・サイエンスファンタジーの世界)<賢治と光・音・香のサイエンス>が無事終わりました。富山の石川さんの光の柱とエレキ鉄琴は色彩と響きがすばらしく、新しい賢治の世界に皆が引き込まれました。岩手の高橋さんから送っていただいたブラウン運動の映像は、ズッキーニの原形質吐出とそのブラウン運動の様子を撮影したもので、実験を授業で見ている生徒さんの歓声入りです。その映像に歓声が上がりました。朗読して頂いた神田さんをはじめ、参加して頂いた皆さんと一緒に創り上げた実感のある講座になりました。

 第4回はこの講座の基礎本としている<宮沢賢治と化学>の執筆者、板谷英紀さんが<心象童話の最高傑作>として紹介しておられる<インドラの網>に挑戦してみたいと思います。

一節を紹介します。

・・・・・

私はつぶやくようにまた考えるようにしながら水際に立ちました。

(こいつは過冷却の水だ。氷相当官なのだ)

私はもう一度心の中でつぶやきました。

全く私の手のひらは水の中で青白く燐光を出していました。

・・・・・・・・

たくさん登場する宗教用語が作品の難解さを増し、例によって、なぜこれが童話なのか?なにを表現しているのか?さえも理解できない状態なのですが、過冷却、ダイヤモンドの劈開、結晶、燐光、たくさんの鉱物・・・といったサイエンスを再現していくうちに、きっと賢治からのメッセージが見えてくるだろうという期待があります。

なんといっても<最高傑作!?>らしいのですからね。6月8日(水)14:30~ワクナミトネリコです。

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2016年5月 9日 (月)

宮澤賢治賢治サイエンスファンタジー第3回・光と香のサイエンス

 5月11日(水)第3回目の<宮沢賢治・サイエンスファンタジーの世界>は第1回目に扱った<真空溶媒>を素材に<賢治と光・音・香のサイエンス>をやろうと思っていました。

<真空溶媒>に出てきて、

1回目に扱えなかった苦扁桃(くへんとう(ベンズアルデヒド)や苦味丁幾(くみちんき)の香、

<チュウリップの幻術>に出てくる

「ええ、このエステルは上等です。とても合成できません。」

<銀河鉄道の夜>に出てくる

「何だか苹果の匂がする。僕いま苹果のこと考えたためだろうか。」

といった香を実際にエステルでつくってみたい。

それと光。

微粒子が光を散乱することによって起きるチンダル現象は、賢治が <告別>という詩で

・・・ そらいっぱいの  光のパイプオルガンを弾くがいい ・・・・・ 

などと表現しているのを、富山の石川幸一さんに見せて頂いた「チンダルの光のパイプの実験」などを見ながら実感できたらいいな・・と思ったのです。Thumbnail__3

当日はもう一度<真空溶媒>を神田洋子さんに読んで頂きながら、それらをたどっていく構成を考えていました。

ところがギャラリートネリコの細川伸子さんから「今、神田さんからメールで<アンネリダ・タンツェーリン>という所も真空溶媒だと。要するに真空溶媒はもっと長い詩らしいのです。それを全部読みましょうか。とおっしゃってます・・・」というメールを頂きました。 <アンネリダ・タンツェーリン>(蠕虫《ぜんちゆう》舞手)は真空溶媒に続く詩で、賢治に眺められながら小さな水たまりの中で一心に踊る蠕虫《ぜんちゆう》(これがアンネリダ、タンツェーリンは英語でいうダンサー(舞手)を描いた作品です。

(えゝ 水ゾルですよ おぼろな寒天《アガア》の液ですよ)

日は黄金《きん》の薔薇

赤いちひさな蠕虫《ぜんちゆう》が

水とひかりをからだにまとひ

ひとりでをどりをやつてゐる

(えゝ 8《エイト》 γ《ガムマア》 e《イー》 6《スイツクス》 α《アルフア》   ことにもアラベスクの飾り文字)・・・

と続く、これまた難解な詩で、以前は<真空溶媒>の一部だとは思わず、読み飛ばしていたのです。早速読み返してみたのですが、やっぱり真空溶媒とは別物に思えました。 そこで細川さんには<真空溶媒>は70もの詩で構成されている『春と修羅』の中の一つで<アンネリダ・タンツェーリン>は別の詩だと思います。・・などというメールをお送りしました。

ところが、『春と修羅』をよく見てみると、これまで読んできた<真空溶媒>にはドイツ語の<Eine Phantasie im Morgen>(朝の幻想)という副題がついており、これと<アンネリダ・タンツェーリン>がセットで、<真空溶媒>とされているようなのです。ならばこの2つにはなんらか同じ世界が描かれているはずです。

しかし、 ・・8《エイト》 γ《ガムマア》 e《イー》 6《スイツクス》 ・・

私にはなにやらさっぱり分かりませんでした。

そもそもこの二つが含まれる『春と修羅』冒頭の序文

わたくしといふ現象は

仮定された有機交流電燈の

ひとつの青い照明です

(あらゆる透明な幽霊の複合体)

風景やみんなといつしよに

せはしくせはしく明滅しながら

いかにもたしかにともりつづける

因果交流電燈の

ひとつの青い照明です ・・・・

からして意味がつかめません。それを神田さんは分かっておられるようです。

これは楽しみになりました。私が理解できていない深い世界が隠されているようなのです。 とにかく、次回は<真空溶媒>を素材に、エステルやチンダル現象を体験しながら、これらを紐解いていけば何かが見えてくる・・そう思えてきました。

そこでエステルが出てくるお話<チュウリップの幻術>をしっかり読んでみることにしたのです。 最初の一回目。これもなんだかよくわかりません。それでも2回、3回と重ねて読み、分からない言葉を調べ、そのイメージを表していそうな写真をインターネットで探し、それを詩にちりばめたりしてみました。そうしているうちに、だんだんこの詩に描かれた情景、込められたメッセージがつかめてきたのです。

この<チュウリップの幻術>には、農園で働く園丁とそこを訪れた洋傘直しの間の仕事を通じての交流が描かれています。洋傘直しの仕事は丁寧で誠実なものである事が二人のやり取り

・・・・この剪定鋏はひどく捩れておりますから鍛冶に一ぺんおかけなさらないと直りません。こちらのほうはみんな出来ます。はじめにお値段を決めておいてよろしかったらお研ぎいたしましょう。

「そうですか。どれだけですか。」

「こちらが八銭、こちらが十銭、こちらの鋏は二丁で十五銭にいたしておきましょう。」

「ようござんす。じゃ願います。」

・・・・

からも伺われます。しかも洋傘直しは、園丁が個人的に頼んだカミソリ研ぎはサービスするのです。これに応えて、園丁は自分の育てているチュウリップを披露し、2人でその世界に浸ります。 それが

「ふう、チュウリップの光の酒。

どうです。チュウリップの光の酒。ほめて下さい。」

「ええ、このエステルは上等です。とても合成できません。」・・・

なのです。 誠実な仕事をする者同士、互いに学びを交わす楽しさが描かれている気がします。

賢治はこのような交流が大好きだったようで、 『春と修羅』の中の<こっちの顔と>という詩でも

・・どっしりと座ったこういう家の中は

ただ落ちついてしんとしている

そこでこれからおれは稲の肥料をはなし

向こうは鹿踊りの式や作法をはなし

夕方吹雪が桃色にひかるまで

交換教授をやるというのは

まことに愉快なことである

などという表現で描かれています。

<アンネリダ タンツェーリン>で、

賢治に踊りを揶揄されながらも日の光をあびて、小さな水たまりという宇宙の中で、一生懸命に

・・8《エイト》 γ《ガムマア》 e《イー》 6《スイツクス》 ・・

とアラビア文字のように踊る蠕虫《ぜんちゆう》は私たち自身であるようです。

この蠕虫《ぜんちゆう》を<アンネリダ タンツェーリン>とドイツ語で表し、・・踊りを8《エイト》 γ《ガムマア》とアラビア語で表し・・という世界に浸っていると、言葉の違う国、世界がひとつにつながっているような不思議な感覚に包まれてきます。

エステルやチンダル現象というサイエンスが体感できるようになってくると、宇宙の時間的、空間的広がりの中で、皆一緒に生きているという、すーっと抜けたような広い気持ちに包まれます。

賢治が『春と修羅』の中の<雲の信号>という詩で

あゝいゝな、せいせいするな

風が吹くし

農具はぴかぴか光つてゐるし

山はぼんやり

岩頸だつて岩鐘だつて

みんな時間のないころのゆめをみてゐるのだ

そのとき雲の信号は・・・

と描いている感覚・・・ 時間のないころとは恐竜の時代か・・それよりもっと前・・宇宙の誕生以前、私たちも宇宙もビッグバンの前の、一つのエネルギーの塊だった時間の流れのない頃のことなのか、とにかく、自然と共にある、良いも悪いもおおらかなやすらぎの世界です。

これは

<真空溶媒>では 牧師と泥炭になった保安係が並んで心を一つに星空を眺める

<チュウリップの幻術>では

洋傘直しと園丁がチュウリップに話の花を咲かせ、空想の酒にともに酔い

<双子の星>では

チュンセとポウセ、そして星座達が助け合い、2人の奏でる星めぐりの歌で天空が回り

<アンネリダ タンツェーリン>では

揶揄される存在である蠕虫《ぜんちゆう》に結局は賢治が教えられている・・・

といった形であちこちで描かれています。

賢治の有名な言葉

・・・・・ 世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない ・・・・・

はこいうった世界を表しているのかもしれません。 こう考えると 『春と修羅』の序文

わたくしといふ現象は

仮定された有機交流電燈の

ひとつの青い照明です

(あらゆる透明な幽霊の複合体)

風景やみんなといつしよに

せはしくせはしく明滅しながら

いかにもたしかにともりつづける

因果交流電燈の ひとつの青い照明です ・・・・・・

それが虚無ならば虚無自身がこのとほりで

ある程度まではみんなに共通いたします

(すべてがわたくしの中のみんなであるやうに  

みんなのおのおののなかのすべてですから)

や真空溶媒になぜ2つの詩が含まれるのかがイメージ出来るような気がします。

賢治の作品に描かれたサイエンスを実験の再現を通して体験していくうちに 理解できなかった、賢治の作品に描かれている場面、賢治からのメッセージ見え、聞こえるようになってくる、それは難解に思える賢治の世界に光の飛び石をこしらえていく作業にも思えます。

この手法は賢治の世界を理解するうえで、とても有効なようです。実験を通して一つずつ点る光の飛び石は、それぞれの作品を理解する礎石となり、やがて北斗七星のような星座となって、賢治の描く宇宙を構成し、その思想の中心を指し示してくれているような気がします。いつのまにか<銀河鉄道に乗って窓から見える賢治の世界に浸れている自分>がいることに驚き、感動しています。 ぜひ、皆さんもご一緒にどうぞ。

<宮澤賢治・サイエンスファンタジー第3回・光と香のサイエンス>は<チュウリップの幻術>を中心素材に、変更して進めていきたいと思います。興味のある方はぜひ、ワクナミトネリコ14:00にお越しください。

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2016年5月 7日 (土)

だめだめ!オービス様が見ていなさるよ!

最近、賢治の世界にすっかりはまってしまい、暇さえあると賢治の作品を手にしているようになりました。さて、ガラス作家の木越あいさんに製作をお願いしている作品に、賢治の<星めぐりの歌>を色ガラスのデキャンタとショットグラスで描いてほしいというものがあります。第一回(3月30日)の<宮沢賢治・サイエンスファンタジーの世界>に千葉県から参加してくださった竹内信次郎さんから、「三上満さんという方が、バイオリニストの松野迅さんと出した星めぐりの歌というCD付きの本がある。音楽も解説も素晴らしいよ」ということを教えて頂きました。早速買い求めてみたところ、松野迅さんの力強いバイオリンの音色にひきこまれてしまいました。更にこの本で、初めて知ったのですが、星めぐりの歌は、賢治の童話<双子の星>に登場する歌なのです。この物語の中でチュンセ、ポウセという二人の王子が銀の笛でこの歌を奏でます。それに合わせて、様々な天空の星座が回る・・・、それが二人の王子の仕事なのです。お話をもう少し紹介します。

 

 星の出ていない昼間は、星たちは遊んでいてもいいのですが、夜はそれぞれの位置で輝くというお勤めを果たさなければなりません。ある時の日中、星座の中の烏とサソリがいさかいをして傷つきます。それをチュンセとポウセが身をなげうって救い、天空に戻すのですが、そのために二人はお勤めに遅れてしまいそうになります。しかし、それを見ておられた天の王様の助けで、王様が遣わされた稲妻に乗り、なんとか夜までに天空に戻り星めぐりの歌を奏でることができる。およそそういったストーリーです。

 

 この物語には『大いなる美しい宇宙の中、ちいさな争いを捨て、みな助け合って平和に暮らそうよ』という賢治のメッセージが込められているように感じました。これは先に紹介した<真空溶媒>にも通じます。先日、小松の畑へ車で出向いた際、時間に追われ、運転していた妻がかなりのタイミングで信号を強行突破?してしまいました。その時、助手席にいた私の口から思わず出てしまった言葉が「だめ!だめ!どこかでオービス様(自動速度監視機)がみておられるよ」・・・・。双子の星で「天の王様が、良いことも悪いことも見ておられる」というのとは、心もちが大違いです。いつのまにかこんな考え方が身についているのに情けなくなってしまいました。どこもかしこも監視カメラの時代、賢治からのおおらかなメッセージがとても大切なのではないかと思います。木越あいさんの作品がとても楽しみです。竹内さんもありがとうございました。本当にたくさんの方に助けられていますね。<宮沢賢治・サイエンスファンタジーの世界>の第3回は5月11日(水曜)14:00からワクナミトネリコで行います。

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イチゴをめぐるバトル!!

小松の畑のイチゴが赤く色づきはじめました。昨年のものがそのまま年越しで残ったもので、ほとんど手をかけていませんでした。それでも花が咲いてからは、カラスに食べられないように、ネットをはり、ワラを敷いたりして来ました。昨年、ナメクジよけの銅線を埋めてあったのが効いたのか、今のところナメクジに食べられている様子もなく、うれしさもひとしおでした。無農薬、露地栽培のイチゴがどんなに美味しいか、このフェイスブックでお知らせ(自慢?)しようと思い、美味しそうなのを4個ほど採ってみて、びっくり!!一番美味しそうな赤いイチゴの裏側に、ナメクジが2匹も巣穴を作って食事中ではありませんか・・・。まだ青いものには姿は見えません。こやつらは美味しいのをご存じなのです。これは、今年もナメクジとのイチゴ争奪戦です。昨年、効き目のあった方法はビールの入ったコップをイチゴの周りに埋め込んでおくこと。するとナメクジは食事の前にちょっと一杯と思うのか、ビールの方に先に手を伸ばし、酒に溺れてくれるのです。効き目はあるのですが、困ったことにナメクジはプレミアルモルツなどのお高いビールが好きで、発泡酒にはあまり寄りついてくれないのです。ノンアルコールなどは効き目ゼロ。しかし自分が発泡酒飲んで、ナメクジにプレモルぅ??ばかを言ってはいけませんぜ。うー!こやつら、どう成敗してくれようか!!

フェイスブックを見られない方もおられるようなので、ブログとフェイスブックのクロス投稿をしてみます。でもフェイスブックは読んで頂いているという印象、やり取りがブログより大きいのが楽しみですね。

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2016年5月 3日 (火)

いつのまにか・・・

ブログを書き始めて9年が経ちました。さっき履歴をみたら、なんと記事数が2020件で、いつのまにか2000件を超えていてびっくりしました。ちんたら書いていたのにチリも積もればですね。

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誰も読んでくれない・・・

フェイスブックに書き出して2日。いいねとかいうのが一つもなく、誰も読んでくれないのかなぁと悲しく思っていたら、なんと自分しか読めない設定になっていました。すべて公開にしましたので、これでどなたでも読んでいただけるはずです。それでもやっぱり読んでもらえなかったらどうしよう・・。

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2016年5月 2日 (月)

まるごと金箔ソフトクリーム他 フェイスブック4件

昨日から書き始めたフェイスブックですが

①まるごと金箔ソフトクリーム

②本日の晩酌

③ポイント10倍デー

④フライパンでポップコーンつくり

の4つをアップしました。

読んでもらえているのかよくわかりませんが、1か月くらいはフェイスブック中心に書いてみます。Hirosi Sikaura で探してみてくださいね。

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2016年5月 1日 (日)

フェイスブックに初投稿

皆さんが書かれたものを見るのが楽しみだったフェイスブック。4年も前に登録はしていたものの、観る専門(ROM)だったのですが、今日はじめて3つほど投稿なるものをしてみました。やり方が正しいのかもよくわからないのですが・・・・。重複しないようブログとは別のことを書いていきたいのですが、しばらくブログはストップします。当面は、そちらをご覧いただければ嬉しいです。なにか楽しいことがあるかなぁ。少々興味深々です。

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フライパンでポップコーンつくり

自然食品店で、<遺伝子組み換えでない、国産のポップコーン>しかも熊本県産が売られていたので買ってみました。<電子レンジでポップコーン作り>は授業でも大人気なのですが、熱とマイクロ波の両方でポップコーンをつくるという内容をやりたいと思っていました。今日、一日預かった孫たちと一緒に、フライパンとカセットコンロで作ってみましたが、目の前ではじけていく様子を見るのはとても楽しかったです。実はこのコーン。爆裂種のポップコーンを育てるところもやりたいと思い、昨日実家の畑に昨日播いてみました。鳥につつかれないように、覆いもした(最後の写真手前の覆いをした一列。その奥は寒さよけに袋で覆ったトマトやキュウリなどの夏野菜です)のですが、はたして発芽して、育ってくれるのかこちらも興味津々です。うまくいったらこれを授業で使いたいですね。食の安全性や、F1問題など色々扱えそうです。

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