第4回<宮沢賢治・サイエンスファンタジー>は<インドラの網>に挑戦します。
<(第3回宮沢賢治・サイエンスファンタジーの世界)<賢治と光・音・香のサイエンス>が無事終わりました。富山の石川さんの光の柱とエレキ鉄琴は色彩と響きがすばらしく、新しい賢治の世界に皆が引き込まれました。岩手の高橋さんから送っていただいたブラウン運動の映像は、ズッキーニの原形質吐出とそのブラウン運動の様子を撮影したもので、実験を授業で見ている生徒さんの歓声入りです。その映像に歓声が上がりました。朗読して頂いた神田さんをはじめ、参加して頂いた皆さんと一緒に創り上げた実感のある講座になりました。
第4回はこの講座の基礎本としている<宮沢賢治と化学>の執筆者、板谷英紀さんが<心象童話の最高傑作>として紹介しておられる<インドラの網>に挑戦してみたいと思います。
一節を紹介します。
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私はつぶやくようにまた考えるようにしながら水際に立ちました。
(こいつは過冷却の水だ。氷相当官なのだ)
私はもう一度心の中でつぶやきました。
全く私の手のひらは水の中で青白く燐光を出していました。
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たくさん登場する宗教用語が作品の難解さを増し、例によって、なぜこれが童話なのか?なにを表現しているのか?さえも理解できない状態なのですが、過冷却、ダイヤモンドの劈開、結晶、燐光、たくさんの鉱物・・・といったサイエンスを再現していくうちに、きっと賢治からのメッセージが見えてくるだろうという期待があります。
なんといっても<最高傑作!?>らしいのですからね。6月8日(水)14:30~ワクナミトネリコです。
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