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2017年2月22日 (水)

『春と修羅』序文のイメージ画

わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといつしよに...
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の 
ひとつの青い照明です・・・・
(すべてがわたくしの中のみんなであるやうに
     みんなのおのおののなかのすべてですから)

最初はさっぱり理解できなかった宮沢賢治の詩集『春と修羅』の序文ですが、ようやく少しイメージできるようになり、細川理衣さんに絵を描いて頂きました。賢治の作品に親しむうちに、この序文は『春と修羅』だけでなく、彼の作品すべてに通じるように感じられてきました。この絵には賢治の作品の登場人物達がスポットに浮かび上がっています。彼女曰く「透明な幽霊のイメージ」。素敵に序文がイメージできますが、いかがでしょうか?「宮沢賢治・サイエンスファンタジーの世界」3版に加える予定です。仕上がりがとても楽しみです。

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