砂金を加熱して融かすと?!
5月7日の<サイエンスヒルズこまつ>での講座「金・銀・銅の不思議を探る!」にむけて砂金の実験の改良に取り組んでいます。砂金をピンセットではさんでガスバーナーで加熱してみました。すると真っ赤に輝いて熔け(金の融点1064℃、ガスバーナーの炎1300℃)銀色の球になって驚きました。これまでは何かの上に置いて加熱していたのですが、熱がそこに逃げる為、球にはならなかったのです。磁器のカップの上で加熱したら器がはじけて割れ、危険でした。最後の動画がそれですが、注意が必要です(動画はフェイスブックの方にアップしました)。砂金が球状になってくれてよかったことがあります。時々「砂金を叩いて金箔に出来ませんか?」と言われるのですが、薄っぺらい砂金からでは難しかったのです。それが、球を叩くことで展がっていることがわかりやすくなりました。砂金が加熱で銀色に変化することもはっきりしました。銀色に延びた砂金を銀硫化液に浸けると黒く錆び、マグネシウムスティックに載せて食塩水に入れると銀色に戻ります。銀箔のサビ取りの応用です。この実験も見やすくなったのですが硫化→還元がイマイチ安定しません。銀の割合が少ない為かな?また、加熱で銀色になった砂金を(金と銀の分離試薬といわれる)硝酸に浸けて銀を溶かし、金色にしようとしてみたのですが、こちらもはっきりしません。なぜかなぁ?それでも一連の実験の改良が進み、ワクワクしています。
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