« 36年目の花見 | トップページ | リチウム、セシウム、水銀と金属キューブ »

2017年4月12日 (水)

新学期の授業が始まりました

1年生の授業「科学と人間生活」が始まりました。70時間のロング講座です。元素の実物付き周期表の台紙を配り「金・銀・銅は色々な性質が金属の1,2,3位またはonly1。もらえるならどれが欲しい?」でスタートしました。そこから「金と銅以外はすべて銀色。ではナトリウムは?カルシウムは?」とおなじみの課題へ続けました。ナイフで切った瞬間だけぎらっと光るナトリウムは、私のお気に入りの素材です。生徒さんにも「切った瞬間だけ銀色。そしてすぐ錆びる。38年間毎年やっても、おーっ!と思う。みんなからも、おーっ!!という歓声が上がるのが楽しくて教師をやめられない」「もし、ナトリウムは危険なので切って見せたりしてはいけません。切ったら死刑!と言われても、見せるだろうな?」と言うと、「先生!前行ってみてもいい?」という言葉と共に、あっという間に輪が出来ます。「これも楽しいけど、こんな実験が一杯あるよ。たくさん観ながら1年間勉強していこうね」という感じの1時間でした。そういえばNHKEテレの「宮沢賢治100分で名著!」の中で「毒もみのすきな署長さん」のお話が紹介されていま...した。この署長さんは、禁止する立場なのに、毒を使って魚を採る毒もみが大好きなのです。それが見つかって死刑になるのですが、この物語はこういう風に終わっているのでした。

・・いよいよ巨きな曲がった刀で、首を落とされるとき、署長さんは笑って言いました。「ああ、面白かった。おれはもう、毒もみのことときたら、全く夢中なんだ。いよいよこんどは、地獄で毒もみをやるかな」
みんなはすっかり感服しました。

きっと大好きでやめられないことが賢治にもたくさんあったのでしょうね。ものすごく共感します(笑)。では、1年間頑張っていきましょう。

Auagcupg

| |

« 36年目の花見 | トップページ | リチウム、セシウム、水銀と金属キューブ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 36年目の花見 | トップページ | リチウム、セシウム、水銀と金属キューブ »