« 虹の色ができる秘密 | トップページ | 自家採りライムでモスコミュール »

2017年9月18日 (月)

「銀河鉄道の夜」で「実験で楽しむ宮沢賢治の世界」

「実験で楽しむ宮沢賢治の世界」を「銀河鉄道の夜」でやりたいとずっと思っていました。<水晶の摩擦発光>も<リチウムの赤い火>もすべて「銀河鉄道の夜」に最も美しい表現で出てくるからです。なんといっても、賢治の代表作。しかも多分?難解。頑張って読んでみたところ「銀河鉄道の夜」に最もたくさん登場する化学的表現は燐光です。「インドラの網」など他の作品にも燐光は出てくるのですが、「銀河鉄道の夜」には「その手首にぶつかってできた波は、うつくしい燐光をあげて、ちらちらと燃えるように・・」「汽車はきらびやかな燐光の川の岸を進みました」といった感じで、様々な光の表現と合わせると30か所以上も登場するのです。この燐光を印象的に見る方法を考えていて、思い至ったのが蓄光でした。そして先日あるサイトを通じて蓄光の石と顔料粉末を入手することができました。水に混ぜて、紫外線や、太陽光を当てると暗い中でも見事に光ります。しかもなんどでも繰り返すことができる。特に水の青白い輝きは幻想的で、賢治の世界にぴったりです。水も石も草もすべて太陽の光をためてまた放つ。物質だけでなくエネルギーの輪廻・・・。燐光の実験は、この物語に秘められた賢治の思いを浮かび上がらせてくれるように思え、とてもワクワクしています。
P9170681 P9170685 P9170686 P9170688 P9170708 P9170712 P9170713
 

| |

« 虹の色ができる秘密 | トップページ | 自家採りライムでモスコミュール »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 虹の色ができる秘密 | トップページ | 自家採りライムでモスコミュール »