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2020年9月 9日 (水)

9月のヒルズ講座が無事終了。

日曜日のサイエンスヒルズでの「金銀銅の不思議を探る」講座は、午前午後とも満席(といっても定員10人)の皆さんに熱心に参加して頂きました。終わった後「実験って面白いですねー😊」と言って頂けたことが、うれしかったです。2週続いた講座が終わってホッとしたら、自然に浸りたくなり、思い切って志賀高原を散策してきました。大沼池のエメラルドグリーンに出会いたかったのですが、吸い込まれるような美しさに癒されました。

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1時間超の実験解説の後、金ニセ金、銀白金判別カードを作ってもらいました。あっという間にステキなデザインのカードが出来て、皆さんのセンスにびっくりです😊

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16年ぶりの大沼池ですが、前回はこの近くで中越地震に合いました。歩いていてかなりの揺れを感じたなぁ。 木々の間からエメラルドグリーンの湖面が現れると、心が躍ります。 日差しの中では、色合いが一段と鮮やかになりました。

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2020年9月 5日 (土)

「実験で楽しむ銀河鉄道の夜」&「サイエンスファンタジー」

本日発売の『星ナビ』という雑誌で、賢治に関する科学の本の紹介があり、『サイエンスファンタジーの世界』と『実験で楽しむ銀河鉄道の夜』の2冊を紹介して頂きました。とてもうれしいです。新しい分野とのつながりができて、新しい世界が拓けますように😊

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『実験で楽しむ銀河鉄道の夜』は、皆様のご協力で大きく改訂が進み、仮説社から発売して頂けることになりました。『サイエンスファンタジーの世界』もまもなく同じ扱いになりそうです。取次などを経るため価格が上がってしまうのは残念ですが、たくさんの方に手に取って頂ければうれしいです。

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2020年9月 4日 (金)

3色LEDとガラス玉で虹

今、授業は「虹と光」です。先週はホースで水を撒いて二重の虹を作ったりしました。「先生、ボクにも掛けて~!」とシャワーの中に入ってきたりしますが、暑っついもんね~😊。今日はガラス玉を使って、水滴の中で分光が起きる仕組みを説明しました。想定外にきれいな虹が出来てびっくり😲。シャボン玉と水滴は虹の仕組みが違うことを説明して、外に出てシャボン玉作り。ひたすらシャボン玉が楽しいみたい😊 Photo_20200909102301 Photo_20200909102401

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2020年9月 1日 (火)

融銅はまだ眩めかず 宮沢賢治

縞々の模様がきれいな孔雀石(銅の鉱石)にアルコールランプの炎を吹き付けると、太陽のような輝きを伴って融け、銅の塊が取り出せます。銅が融けてチラチラ光り輝く様子を撮影するのはとても難しいのですが、カメラに詳しい研究会仲間の盛本芳久さんにお願いして撮影することが出来ました。『理科教室』12月号の表紙写真「宮沢賢治と科学実験」に使います。賢治の詩「真空溶媒」の冒頭、「融銅は眩めかず…」のイメージがこれで浮かぶでしょうか?。

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熱く輝く銅にピントを合わせるのは赤外線センサーのデジカメやスマホでは難しいのです。この写真はマニュアルで撮影して頂きました。「理科教室」には別の写真と動画を掲載する予定です。お楽しみに😊

フェイスブックの方には動画をアップしているのですが、ここでは静止画のみになります。

融銅はまだ眩(くら)めかず  
白いハロウも燃えたたず
地平線ばかり明るくなつたり 陰(かげ)つたり
はんぶん溶けたり澱(よど)んだり
  しきりにさっきから  揺れている 
「真空溶媒」宮沢賢治の冒頭です。賢治は盛岡高等農林で農芸化学を学んだのですが、その分野では吹管分析は必須の実験だったとのことです。こうして銅の眩めきを見ると、実験に感動して、昇る太陽に結びつけた賢治の気持ちが伝わってくるような気がします。

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孔雀石は銅の鉱石ですが、この縞縞を賢治は「野の緑青の縞」と表現しています。これを砕いて炭に穴を空けた中に入れ、アルコールランプの炎を吹管という器具を使って吹き付けます。この写真はオリンパスTG6の深度合成機能を使って撮りました。

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冷めた後、小さな銅の塊が出てくるととてもうれしいです😊

 

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