銀、白金と宮沢賢治
賢治の作品にはたくさんの金属が登場します。銀は「銀の微塵のちらばるそらへ たったいまのぼったひばりなのだ」(小岩井農場)と、空に散らばる星々を表し、白金は「その白金が大爆発の原因ですよ・・」(丸善階上喫煙室小景)と、化学的な触媒作用に注目して描かれることが多いです。銀と白金の見分け方は①色合い②電気伝導性③錆びやすさ④融点⑤触媒作用の有無 等々、どこでやっても大人気の実験の連続になります。その動画を撮影し直してみました。火が使えないプラネタリウムなどでは、この動画から「グスコーブドリの伝記」⇒「銀河鉄道の夜」⇒「賢治の求める本当の幸いとは」とお話を進めていこうかな。5月8日のサイエンスヒルズ講座は「銀と白金の不思議を探る」。この辺りを生で体験して頂く予定です。
どっちが銀箔でどっちが白金箔でしょうか?多くの予想に反して、色が白い右側が銀。黒っぽい左側が白金なのです。
ガスバーナーの炎(約1300℃)をあてると融点の違いでこの二つを見分けることができます。銀(融点962℃)は融けてしまいますが、白金(融点1772℃)は融けません。
その白金箔に水素を吹きかけると触媒作用で大爆発。この作用でアンモニアからは硝酸アンモニアができ、それが「グスコーブドリの伝記」に描かれています。
| 固定リンク | 0
コメント