2023年1月29日 (日)
2023年1月28日 (土)
触媒になる白金の網を安く作れる?
白金の網はとても高価です。それを安く作れないか?その方法を考えてみました。金、銀、銅と同じようにして、白金も乾電池で溶かして取り出すことができます。(それならこの方法でステンレス網に白金メッキしたらそれで水素が爆発する?)と思い立ち、玄関先で試してみました。うまくいけば超格安白金網が作れることになります。蒸発皿に白金溶液を入れて網に白金を焼き付け、水素を吹きかけてみたらチラチラと反応は起きてくれました。これで爆発まであと一歩。
ヘキサクロロ白金酸溶液にステンレス網を入れ、バーナーで白金を還元焼付してみました。臭いので雪の残る玄関先で試しています。
それに水素を噴きかけます。反応が起きやすいよう網は直前に加熱します。うまくいけば皆さんにも使って頂けます。
水素で網がチラチラ輝き、反応が起きていることが分かります。
2023年1月25日 (水)
金箔、銀箔で電気分解等いろいろ実験


銅箔を9V乾電池で電気分解して酸化還元


2023年1月22日 (日)
冷凍カラスウリでも大丈夫😊!
たくさん冷凍してあるカラスウリとトチノキですが、解凍するとダメになってしまうのでは?と気になっていました。果物を解凍する時は冷蔵室にしばらく移すといいらしく、冷蔵室と室温に2日ずつ置いてみました。すると上手に解凍でき、問題なくカラスウリの船ができました。水気を丁寧に取ることも大切なようです。解凍したトチノキの方もきれいに樹液の蛍光を見ることができました。一安心ですが、カラスウリには実を擦りこむとしもやけに効くなどの効用もあるのだそうです。近藤恵子さんから教えて頂きました。皆さん、ありがとうございます。活用法がいろいろあって、無駄にはならないみたいです。カラスウリすごいな。
名古屋の講座での1コマですが、真剣に見てもらえるとうれしくなり、これは欠かせないなぁと思ってしまいます。
冷凍庫の中にたくさんあるカラスウリとトチノキ。ティッシュに包んで水気を取りながら解凍したのもよかったみたいですが、もっといい方法があれば知りたいです。
カラスウリが大きすぎたのはご愛敬。石川のマスコットキャラのひゃくまんさんが東京でのイベントの際に太くて北陸新幹線に乗れなかったエピソードを思い出して、ひとり笑ってしまいました。他は小さいので大丈夫です。
「グスコーブドリの伝記」と電気火花
科学がいっぱいの『グスコーブドリの伝記』。その中に「ブドリはボタンを押しました。網はパッパッと目もさめるようにかがやきながら、ついたり消えたりしました」というシーンがあり(ボタンを押すって?)(なぜ網が輝くの?)ということが気になっていました。このお話では、白金の触媒作用で硝酸アンモニアが作られます。ところが白金の表面にはそれを妨げるゴミ(触媒毒)がついていて、これをきれいにしないと反応してくれません。このゴミは加熱で取れるのですが、電気火花でもよさそうです。お話に潮汐発電所が出てきますが、ここからイーハトーブ火山に張りめぐらされた白金の網への通電ボタンを押して網に火花を飛ばし、きれいにしているのではないかな?。そう考えて白金箔で試してみました。通電で白金箔に火花が飛び、水素が爆発するようになってくれてうれしかったです。潮汐発電所→白金網→電気火花→硝酸アンモニア。これでいいのかな
?。賢治すごいな。
白金箔に通電すると、火花が飛び、表面が活性化されます。「ブドリはボタンを押しました。網はパッパッと目もさめるようにかがやきながら、ついたり消えたりしました。」火花の熱で白金箔に穴が開きます。「グスコーブドリの伝記」の「網があちこちちぎれたらしい。あんまり鳴らすとあしたの新聞が悪口を云うから、もう十分ばかりでやめよう」というくだりはこのことを言っているのかな?都合よく読みすぎかしらん。
電気火花が飛んだあとは、表面が活性化して水素が爆発してくれました。アンモニア蒸気の中にこの白金箔を入れるとアンモニアが燃えて硝酸、そして硝酸アンモニアができます。これはオストワルト法で、成立は1902年。賢治6歳の時のことです。
2023年1月21日 (土)
科学教育研究協議会北陸ブロック春の学習会のご案内
2023年1月16日 (月)
「わたしの宮沢賢治」(毛利衛)と「生徒諸君に寄せる」(宮沢賢治)
宇宙飛行士の毛利衛さんの著書に「わたしの宮沢賢治」というのがあります。その「はじめに」に毛利さんが賢治の「生徒諸君に寄せる」の一節「新しい時代のコペルニクスよ ・・・」という部分を書き写して宇宙船に持ち込み、コックピットから広がる情景に「賢治は既にこの光景をみていたのではないか」と思うほど感嘆したことが書かれていました。賢治の想像力の素晴らしさを感じさせられます。このあたりを「銀河鉄道の夜」講座で紹介するようになったのですが、「生徒諸君に寄せる」には次のような一節もあります。「新しい時代のダーヴィンよ… 銀河系空間の外にも至り 透明に深く正しい地史と 増訂された生物学をわれらに示せ」。三葉虫の化石を手に「銀河鉄道の夜」の発掘シーンを紹介する場面が講座にはあるのですが、ここではこの一節が合いそうです。ダーウィンの「種の起源」が書かれたのは1859年、日本での翻訳は1896年で、なんと賢治の生まれた年です。たくさんのものを学んでいた賢治をここでも実感できました。これも講座に加えてみます。
毛利さんが、たくさんのことを賢治から学び、共感し、賢治から励まされていることが伝わってくる本です。
3億5千万年前の三葉虫の化石を手に「君は何歳、この三葉虫とどっちが長生き?」と聞いています。「おや、変なものがあるよ。」カムパネルラが、‥くるみの実のようなものをひろいました。…「標本にするんですか」「いや証明するに要るんだ」のシーンは、人間のたどってきた道筋を解き明かすことが書かれているように思えます。「生徒諸君に寄せる」の「新しい時代のダーウィンよ」という賢治の言葉はそれを支えてくれるように思えました。
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