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2023年1月25日 (水)

金箔、銀箔で電気分解等いろいろ実験

「金沢・金の科学館」とは、私があちこち出向いて講座をやらせてもらう出前実験科学館のこと😊。長いことやっているので、いろいろグッズも増えました。片面コート金箔もその一つです。3年と5年前にF.Bにこんなことを書いていたのですね。手直しして紹介します。このあたりの実験はサイエンスヒルズの講座などでもやりたいです。
 昨年末から金箔屋(カタニ)さんに作成をお願いしてあった18金(純度75%)片面コーティングの金箔が出来上がってきました。銀の割合が増えるほど色が白くなること、電気も通しにくくなること等、色々試せて面白いです。この金箔を電極にして食塩水等で電気分解すると簡単に金を溶かすことができ、その溶液で金メッキをすることができます。それなら銀や白金や銅でもできないかと色々実験しました。続きは続編で😊
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これらはすべて片面がPETでコーティングされたもので片面コート箔といいます。片面は金が出ているので、電極に使ったり、酸に好きなだけ切って溶かしたり、色々に使えます。
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銀の割合が増えると、透過光が青っぽくなるみたいです。通電性は合金になると下がることは以前にも紹介しましたが、まだまだ怪しげで、特に豆電球テスターで確かめる場合などは、箔の厚みや電極の接触面積など、色々検討が必要ですね。
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銀片面コート箔を使い、9V乾電池、2モル/Lアンモニア水で電解します。すぐに陽極の銀が溶け始め、しばらくすると陰極に黒く析出してきます。
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銀箔を電解で溶かした液を蒸発皿に入れ、バーナーの炎をあてると、表面からすぐに銀が現れてきます。
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この液を蒸発皿に取り、ガスバーナーの炎を当てます。きれいに箔状態で浮かびます。これを更に乾固していきます。
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銀色にメッキされ部分的に黄色になります。銀の黄色コロイドができているのかな?銀硫化液で黒く錆びました。このさびはMg
で取ることができました。

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