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2023年8月29日 (火)

サイエンスヒルズプラネタリウムで「実験で楽しむ銀河鉄道の夜」

サイエンスヒルズでの「銀河鉄道の夜」講座はたくさんの方の参加を頂き、なんとか終えることができました。実験セットを50組用意。プラネタリウム内は水は使えないところを、蓋つきコップを更にテープで2か所固定したりしてOKを頂いただけに、無事終了できてほっとしました。「小さい子供達が「実験したの初めて。楽しかった~😊」と言っていました」とヒルズの方からお聞きし疲れがとびました。暗闇の中で①賢治の生まれた日の星空投影⇒②実験で楽しむ「銀河鉄道の夜」⇒③賢治が亡くなった日の星空投影と進める流れはとても気に入っているのですが、1時間で実施できたのは、この間に皆さんから頂いたアドバイスとヒルズの皆さんのご協力のおかげです。ありがとうございました。次は2週間後のサイエンスヒルズ実験室。この日やれなかった実験を加え、賢治の世界を楽しんで頂く予定。また準備がんばります😊

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50個用意したケースには、栃の小枝を切って差した蓋をテープで固定した水入りプラコップ、LED台、ブラックライト、摩擦発光用水晶セット、パインアメ、タオル、醤油差し入りミルクなどを入れました。

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会場に実験を楽しむ光が溢れ壮観でした😊

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ここしばらくで急発展した「蓋つきプラコップに魚の形の醤油差しでミルクを滴下するミルキーウェイの実験」を楽しんで頂けました。

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私の講座にいつも参加してくれている吉川景祐君(小6)が、お母さんと一緒に夏休みの自由研究を持ってきて見せてくれました。7月の「元素の実物付き周期表」を発展させ、それぞれの元素について詳しく調べたものが一冊の本にまとめられていました。写真&名前掲載も嬉しいそうで研究完成記念撮影。まだまだ発展するね。これからもがんばって

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2023年8月16日 (水)

ニセ金箔(真ちゅう箔)はロウソクに融けるか?

ロウソクと金について「真鍮の融点が約800℃なので、金と偽金の見分けにも使えそうですね」と、kawashimaさんから面白いコメントを頂きました。確かに真ちゅう箔は融けそうです。ところが試してみたら、面白いことが起きました。

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真ちゅう箔は融ける素振りを見せながらもどんどん黒くなり、融けないのです。真ちゅうは銅と亜鉛の合金で、銅、亜鉛とも炎で炙られると酸化してしまうようです。できた酸化銅(Cu2O)の融点は1232 °C。酸化亜鉛の方は沸点が906 ℃なので揮発してしまうのでしょう。実験、やめられませんね~。kawashimaさん、今回もありがとうございました。

 

 

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2023年8月15日 (火)

「金箔はロウソクで融けるか」のその後。

東北講座で「金はロウソクの炎で融けない」ことを紹介したら、仙台の菅原祐介さんから「薄い金箔だったら融けるかも」という意見を頂き「融点に箔の厚さは関係ないと思います」とお伝えしました。しかし、先日試した金はかなりぶ厚く、熱が逃げて融点以上になりにくいように思えます。また通常の箔は銀が混じっているため、融点が下がって融けやすいかもしれません。またkawashikaさんから、「ロウソクの熱はもっとアバウトだと思っていました」という意見も頂きました。こうなると薄い金箔で試してみたくなり、先ほど金箔屋さんで24金と23金の1万分の1ミリ箔(これが通常の厚さ)を入手してきました。早速ロウソクの炎に入れてみると、23金箔の方はスルスルっという感じで融けてしまいました。24金箔の方は様相が少し異なり簡単には融けません。

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左上が24金箔、左下が23金箔です。一万分の1ミリ箔は薄くてあちこちにくっついたり破れたりしてとても扱いにくいです😢

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ここは、動画を紹介できなくて残念です。23金箔をロウソクの炎に入れてみたら、薄いため炎に揺らめき、箔の青い透過光もみえます。スルスルっという感じで融けて、驚きました。

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24金箔の方は様相が異なり、簡単には融けません。ただこれはピンセットで両側を挟んでいるので、ピンセットに熱が逃げている可能性も。でも融けたということは、ロウソクの炎が金の融点以上あるということです。23金の方が融けやすいのは、合金であることが関係しているのでしょうかね。しかし、ピンセットで挟むと、放熱が起きて融けにくくなることもわかりました。「金がロウソクの炎に融けるか?」は炎の部分、金箔の純度、箔の厚さなどが関係していてとても面白いです。皆さん、ありがとうございました。このテーマはしばらく続きそうですので、よろしくお願いします。

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2023年8月 7日 (月)

吾妻小富士、鎌形湖、五色沼散策

講座終了後、吾妻小富士という福島県の山に登ってきました。すごい景観の噴火口をぐるっと一周して1時間。近くの鎌形湖もいい気分転換になりました。今宵は五色沼湖畔に泊まります。

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吾妻小富士の噴火口。この周りを1時間で1周できます。駐車場から火口まで15分で着けます。

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1周すると、景観が変わり続けて驚きました。

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すぐ近くの鎌形湖。こちらは一周2時間ですが、なんとか歩けました😊

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2023年8月 6日 (日)

仙台で2講座やらせて頂きました。

日本化学会東北支部(於東北大学)で「実験で楽しむ銀河鉄道の夜」と「金銀銅の不思議を探る」をやらせて頂きました。13年前の「金の実験・銀の実験が好評だったのでもう一度」ということでしたが、「ぜひ銀河鉄道をやらせてください」とお願いしたら、なんと2講座になりました。この「宮沢賢治と科学実験」で最近話題になった「金・銀・白金箔をロウソクの炎に入れる実験」もさっそく体験して頂きました。「楽しかったです」という感想がたくさん頂けて一安心。皆さん、ありがとうございました。さすがに疲れたのでしばらく東北でぼーっとします😊

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初日(8月4日)は48名で「銀河鉄道の夜」を1.5時間。冷凍カラスウリを使うのもこれが最後。月末には生カラスウリが使えます😊

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2日目(8月5日)は、「金、銀、白金箔を用いた化学実験」10班、34名。中学、高校の化学の先生方が中心ですが、皆さん笑顔でうれしいです😊

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2023年8月 1日 (火)

金はロウソクの炎で融けるか?

「ロウソクの炎で銀箔が融ける」というのを載せたら、研究仲間から「とても面白いです。金の融点も近いので金箔も融けそう」とコメントを頂きました。しかし金の融点は1064℃なので、ロウソクの炎がちょうど1000℃なら、金は融けないことになります。金箔のように薄っぺらいと、少しくらい融点に足りなくてもOKな気がしますが、おそらく厳密にダメ。そこが融点の面白いところです。それでもドキドキで試してみました。金は別の研究会仲間から頂いた1gの金板があったのでそれを使ってみました。ロウソクの炎に当てても融けません。面白いですね。皆さん、ありがとうございました😊

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20年以上前に頂いた1gの板状金。これは今なら1万円です😲。これから銀箔、白金箔と一緒にロウソクを使った融点の実験に大活躍してくれそうです。

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炎で赤熱されても融けません。ロウソクの炎の温度は銀の融点の962℃以上、金の融点の1064℃以下なのでしょう。

 

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ロウソクの炎で銀箔が融ける!

「銀と白金の見分け方」講座は、ガスバーナーの炎で銀は融けるけれど白金箔は融けないこと、それを「白金箔の触媒作用とグスコーブドリの伝記」につなげるたりできる流れも気に入っています。でもバーナーの数がそろわずこの実験は演示でやっていました。ところが銀箔がチャッカマンの炎でも融けることがわかり、先日の金沢子ども科学財団での小4講座では、皆さんに体験してもらうことができました。ところが、ところが!ロウソクの炎はチャッカマンの炎より温度が高いらしいのです。試してみたら、銀がロウソクの炎にスルスル融けてびっくり。手軽なので次からはこちらで体験して頂けるかな😊

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銀箔(融点962℃)はロウソクの炎に融けますが、 白金箔(融点1772℃)は赤熱されるだけで融けません。ロウソクの炎が1000℃以上もあることにびっくりです。

 

 

 

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