「金箔はロウソクで融けるか」のその後。
東北講座で「金はロウソクの炎で融けない」ことを紹介したら、仙台の菅原祐介さんから「薄い金箔だったら融けるかも」という意見を頂き「融点に箔の厚さは関係ないと思います」とお伝えしました。しかし、先日試した金はかなりぶ厚く、熱が逃げて融点以上になりにくいように思えます。また通常の箔は銀が混じっているため、融点が下がって融けやすいかもしれません。またkawashikaさんから、「ロウソクの熱はもっとアバウトだと思っていました」という意見も頂きました。こうなると薄い金箔で試してみたくなり、先ほど金箔屋さんで24金と23金の1万分の1ミリ箔(これが通常の厚さ)を入手してきました。早速ロウソクの炎に入れてみると、23金箔の方はスルスルっという感じで融けてしまいました。24金箔の方は様相が少し異なり簡単には融けません。
左上が24金箔、左下が23金箔です。一万分の1ミリ箔は薄くてあちこちにくっついたり破れたりしてとても扱いにくいです。
ここは、動画を紹介できなくて残念です。23金箔をロウソクの炎に入れてみたら、薄いため炎に揺らめき、箔の青い透過光もみえます。スルスルっという感じで融けて、驚きました。
24金箔の方は様相が異なり、簡単には融けません。ただこれはピンセットで両側を挟んでいるので、ピンセットに熱が逃げている可能性も。でも融けたということは、ロウソクの炎が金の融点以上あるということです。23金の方が融けやすいのは、合金であることが関係しているのでしょうかね。しかし、ピンセットで挟むと、放熱が起きて融けにくくなることもわかりました。「金がロウソクの炎に融けるか?」は炎の部分、金箔の純度、箔の厚さなどが関係していてとても面白いです。皆さん、ありがとうございました。このテーマはしばらく続きそうですので、よろしくお願いします。
| 固定リンク | 0
コメント