2023年10月29日 (日)
2023年10月15日 (日)
2023年10月13日 (金)
2023年10月10日 (火)
2023年10月 8日 (日)
2023年10月 5日 (木)
硫化銀は半導体?
ここ2週間、銀を硫黄と反応させて硫化銀にし、色々遊んでいました。硫化銀になると手でポキポキ折れたり、電気を通さなくなったりと性質が変わってきます。面白いのは、硫化銀が、高温にすると電気を通しやすくなる半導体であることで、この現象は1833年にファラデーが発見しました。これは金属とは逆の性質です。深く知りたい方は『わたしもファラデー』板倉聖宣著・仮説社をご覧ください。例えば、硫化銀を100Ⅴの電球テスターの端子に載せてみても点灯しませんが、アルコールランプで加熱すると、点灯するようになります。通電中は温度が下がらず点灯したまま消えません。不思議なのは、この硫化銀に触るととても熱いのに、放射温度計で測ってみてもそんな高温にはなっていないことです。温度計の電池をかえたり、サンプルを大きくしたり、色々やっても変わらず、とても不思議でした。そう思って、フェイスブックの方に投稿したら、三重の加藤進さんから「おそらくはAg2Sは黒色なので、放射温度計では測定は無理です。輻射率の問題です。ちょっと高価な放射温度計なら輻射率が変えられます。0.2ぐらいまで下げたらどうでしょうか?したがって、熱電対で測る必要があります。」というアドバイスを頂きました。皆さんに教えて頂きながら、金属の世界が拡がっていき、とてもうれしいです😊。
試験管に硫黄粉末と銀板を入れてバーナーで加熱すると、真っ赤になって反応し、硫化銀に変化します。
できた硫化銀は手でポキポキ折れます。これをバーナーで強熱すると、キラキラの銀に戻すこともできます。
室温(27.5℃)の硫化銀は100Ⅴの電球テスターでも点灯しません。
硫化銀をアルコールランプで加熱すると、点灯するようになります。この硫化銀に触ってみるととても熱いのに放射温度計は40℃くらいしか表示しないのが謎なので、「さてさて・・」だったのです。加藤さん、ありがとうございました。
最近のコメント