サイエンスヒルズで「実験で楽しむ宮沢賢治」講座
サイエンスヒルズの「実験で楽しむ宮沢賢治」は開始の30分くらい前から、何人ものお客さんでした。たしかに準備の段階から見てもらうのが一番楽しいかな。リチウムや銅の炎色反応を、針金やアルコールランプ、トルネード炎色などで体験してもらい、ガラスと水晶の見け方、金(箔)のリンゴを王水で溶かす等々盛りだくさんの2時間になりました。常連の皆さんが手伝ってくださるので本当に助かります。ありがとうございました
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「ルビーよりも赤くすきとおりリチウムよりもうつくしく 酔ったやうになってその火は燃えてゐるのでした」『銀河鉄道の夜』
「火が燃えるときは焔をつくる。そのいろはずゐぶんさまざまだ。普通の焚火の焔なら橙いろをしてゐる。硫黄を燃やせばちょっと眼のくるっとするような紫いろの焔をあげる。それから銅を灼くときは孔雀石のやうな明るい青い火をつくる」『学者アラムハラドの見た着物』
賢治の作品にはリチウムや銅などたくさんに炎色反応が描かれています。それを色々な方法で体験してもらいました。
賢治もその不思議さに魅力と可能性を感じていたようで、たくさんの作品に白金の触媒作用を描いています。それを体験してもらいました。
常連の景祐くんが前回の「鉄の不思議を探る」講座をまとめた化学新聞を持ってきてくれました。毎回とても嬉しいです。
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