賢治の世界と、木越あいさん、上橋智恵さん、細川理衣さんのアートの世界の出会い
一人暮らしのご飯を食べ、(また賢治講座のことを考えながら、一日一日を過ごしていきたいな)と思っていたら、フェイスブックが8年前の投稿を教えてくれました。賢治の世界と、木越あいさん、上橋智恵さん、細川理衣さんのアートの世界の出会いで、「銀河鉄道の夜」の挿絵をお願いしたHISAさんとの出会いはまだだったんですね。読み直して、なんだか新鮮な気持ちになれたので、長文になりますが再掲載しますね
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年明けから、賢治講座のことを考えています。年末の群馬では人数が多かったため、実験やアート作品などは写真や動画に収録し直し、勘どころは本物にしました。スタートと最後はチュンセとポウセが描かれた木越あいさんの「星巡りの歌」グラスでした。(「銀河鉄道の夜」もグラスアートで描いてもらえないかな?)と思ったのですが、「双子の星」のチュンセとポウセは「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカンパネルラや「春と修羅」の賢治と妹「とし」と重なるように思えてきました。つまりチュンセとポウセの目で賢治の世界を通して見ることが出来そうです。細川理衣さんに描いて頂いてきた挿絵も、それぞれの主人公の目が描かれていないことで統一感が出ています。面白いのは、木越さんの作品は、逆にいろいろな目が描かれていることで<大いなるものがいつもみているよ>という統一感がでていることです。だんだんすっきりとしてきてとてもうれしいですが、また「そんな解釈より、賢治が感動してた実験を見せて!」って言われるかなぁ(笑)?
賢治の表現の美しさを味わって頂くために、へたくそですが原文をいくつか朗読しました。「宮沢賢治と化学」の板谷英紀さん曰く「賢治の作品は科学論文でなく、文学作品なのです」から。
「双子の星」の冒頭です。朗読していると自分自身が賢治の静謐な世界に引き込まれていきます。
上橋智恵さんに作って頂いた「銀河鉄道ボックス」です。素晴らしい立体銀河の中をサソリ座を観ながら銀河鉄道が進んでいきます。
帽子を被っているのが賢治自身。田舎から上京した賢治が、ものを知らないキザな大学生たちを笑っています。目が描かれていないため、不思議な雰囲気になっています。細川理衣さんにお願いし、この主人公を、姿を変えてたくさんの賢治の世界に登場させてもらいました。目を描かないことで不思議な統一感が出ました。
さっきまで、盗った盗られたとなじり合っていた二人が、壮大な宇宙を観て心をひとつにするこのシーン。「きれいなものをみようよ。ちまたの小さなことなどどうでもよくなるよ」という賢治からのメッセージが込められているように思われます。
こちらはアンネリダタンツェーリンで、水たまりの中で踊る虫を笑ってみている主人公(賢治)。
「毒もみの好きな署長さん」。ものすごくやりとりを重ねて描いていただいた挿絵です。この署長さんも賢治自身。
自分たちをだまして海に落したために、なまこになってしまったほうき星のことを、チュンセとポウセは「なまこもゆるしてあげてください」と天の王様に祈ります。優しい思いやりの世界です。チュンセとポウセは双子ですが、木越さんの作品ではポウセは女性的に描かれています。妹「とし」でもあるのです。賢治の手紙四(青空文庫を参照下さい)にはその世界が描かれています。
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