2014年12月29日 (月)

安房科学塾に参加してきました

今年も28,9日、年末恒例の安房科学塾に参加してきました。なんと日にちを一日間違えていたことに、出発二日前に妻からの指摘で気づき、チケットを取り直すという綱渡りをやってしまいました。誰もいない宿舎にいって初めて気づくという羽目にならなくてよかったです。今年は32名の参加で、私も30分の報告時間を頂きました。若い先生が何人も参加しておられたのですが、発表に興味を持って頂き、4人の方に夜の11時から2時頃まで3時間も実験を交えたお話を聞いて頂けたのが嬉しかったです。思いを伝えていけるというのは幸せなことですね。3時頃に就寝したのですが、2時半頃、金沢の産院で3人目の孫が無事誕生。初めての女の子です。元気に育っていってくださいね。

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2014年12月 2日 (火)

きれいな虹が出ていました。

昨日、今日と朝の通勤路からきれいな虹が見えました。写真のひとつは道路から見えた虹、もう一つは校舎にかかっていた虹です。今は期末考査中なのですが、<科学と人間生活>の期末考査の範囲にも虹が含まれています。自分でも虹が出来る条件を考えながら見ていたのですが、仮説実験授業の<虹と光>をやったおかげで、それが分かるようになっている自分に気づきました。きっと同じような気持ちで、生徒の皆さんもこの虹を見ているのではないかな?と思ったら、なんだか嬉しくなりました。

Anizi Bnizi

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2014年11月24日 (月)

新作テスター

<金沢・金の科学館>の必須アイテムの一つに通電テスターがあります。これまでも、100均で売られているシークレットペンを加工してテスターを作っていたのですが、電池交換が難しく作りにくい難点がありました。今回の新作も素材は100均で見つけた新しいライトペンです。5個くらい試作して改良を重ねたのですが、加工しやすくライトもカラフルで大きくて通電していることが見やすく、電池交換も簡単というスグレモノ?に仕上げることができました。量産もしやすくなりました。なかなかかわいくて、学校でも、これを首からかけて歩いていると生徒や先生方から「それ何?」という声がかかって嬉しくなります。実はもう1種類、別の用途で、べつの種類のライトペンを加工した通電テスターを作ったのですが、こちらは科学部の生徒との共同研究の部分があり、12月23日の生徒発表会まで公開はお預けです。どちらも実物にお目にかかる時をお楽しみに!

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2014年11月17日 (月)

食塩の微細結晶

科学部の岡君が、昨年度の硫黄の均一微細結晶作りの方法を応用して、食塩、みょうばん、ロッシェル塩の均一微細結晶を作っている。で、これが食塩の顕微鏡写真で、とてもきれいである。でも、立方体でないのもあるのはなぜ?

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2014年11月15日 (土)

色々な長さに切ったアルミパイプでメロディを奏でる

昨日は、<高文連・秋の実験セミナー>に科学部員を引率して出かけてきました。この講座には、ここしばらく仮説実験授業関係の講師の方も沢山こられ、楽しい講座を体験できます。今年も4人の方に講師としてきて頂いたのですが、個人的には愛知で<楽ちん研究所>をやっておられる宮地さんの講座を楽しみにしていました。宮地さんの講座はとても楽しく、参考になることがたくさんあったのですが、それ以上に感動したのが、栃木の阿久津さんの講座でした。今やっている<科学と人間生活>の授業で、(音の授業をやりたいなぁ。アルミパイプを色々な長さに切って音階を出せるというのを聞いたけど、それをやってみたいなぁ。パイプをいつ買いに行こうかなぁ)とか考えていたのですが、阿久津さんの講座はまさにその願いに答えてくれ、更にその先にある感動の世界へ連れて行ってくれる素晴らしいものだったのです。特に真ちゅうパイプを音階が出るように切ったものをみんなで持って、順々に落としていき、メロディを奏でるのが良かったです。参加者みんなでやった<ハッピーバースディ>や<喜びの歌>は最高で、感動的でした。(ぜひ授業や<金の科学館>の講座でやりたい!!このセット作りたい!!)と強く思いました。阿久津さんに真ちゅうパイプの紹介をお願いしましたが、この先やりたいことが拡がった素敵な講座でした。しかし、4人の先生のうち2人しか体験できないのはもったいないなぁ。お世話頂いた先生方、ありがとうございました。

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2014年5月 3日 (土)

金コロイドのサイズ

金コロイドの研究で、これまでは文献などから赤色コロイドを30nmとして考えてきました。我々の作成している金コロイドが本当はどれだけのサイズなのかは、ぜひ電子顕微鏡などで調べてみたいところだったのですが、とうとうそれがかないました。どこでどのようにできたのかは、当面内緒ですが赤色金コロイドで平均15nm、紫はそれより大きい23nm、青色は106nmでした。実測ができたことで新しい世界へ入れます。とてもうれしいです。

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2014年2月14日 (金)

NHK番組 超常現象

NHKで少し前、<超常現象>を扱った2回の特集が放送された。<科学と人間生活>の授業で、ぜひ扱いたかったテーマのひとつが超能力である。そこで、学年末考査の範囲が終わったクラスで、このDVDを見て超能力について考える授業をすることにした。この番組であるが、マジシャンが科学者をマジックを超能力と偽ってだましたエピソード、そのマジシャンが「超能力とされているものはすべてマジックで再現できる」と語っている場面、<アメリカ軍が超能力スパイの透視能力を軍事作戦に使っていた>という紹介あたりはいい。しかし、その超能力スパイが<アメリカの極秘であったステルス戦闘機の形状だけでなく、レーダーにうつらない材質で出来ているという特徴まで把握した>というくだりになると(なんで透視で極秘の材質までわかるの?)と一気にいぶかしく思ってしまった。さらに、透視ができるという超能力者の能力を検証するため、日本におかれた箱の中に入れられた写真(何カ所かの写真が、それぞれ袋に入れられ、重ねられているうちの1枚)に写っている場所を当てるという実験も、設定そのものがおかしく、それに対して超能力者2人が組になって「その場所の○○フィート上空に移動してみて」とか「くさったような臭い・・」とか言っているのも(写真の上空って何?何やってるの?)(写真でなんで臭いが分かるのさ)と思ってしまうなど、だれが企画しているのか、おかしく思う場面が随所にあった。NHKは、ゴーストライターが書いていた音楽家について、もっともそうな特集を組んだりして、(私もこの番特集に騙されてしまったが・・)色々怪しげな事をやらかすことがあるのだが、この番組も科学の仮面をかぶって超能力礼賛、科学に対する誤った畏敬を生まないか不安になった。でも、この中で紹介されている<さいころの目をあてる実験><電話が誰からかかってきたか当てる実験>は授業でやっても面白いかもしれないと思った。

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2014年2月 6日 (木)

電子レンジに携帯電話を入れると・・・?

携帯をレンジでチンしたら?というお話ではありません。昨日のお話の中で<ナトリウムもカルシウムのセシウムも銀色の金属だ!>ということを実物に触れながら確かめていったのですが、金属がぴかぴか光るのは自由電子が可視光をはね返すためです。金属は可視光だけでなくマイクロ波もはね返すので、マイクロ波を使う電子レンジの中にアルミホイルでくるんだものを入れても加熱されず、同じくマイクロ波を使う携帯電話をアルミホイルでくるむと受信も発信もできなくなってしまうという実験をやりました。では、携帯電話を電子レンジに入れたらマイクロ波を受信できるでしょうか?この日までにいろいろ準備をし、私も最初は<できない?という予想だったのですが、これはできるのです。発信もできました。これは電子レンジからマイクロ波が漏れているということになります。では携帯電話を金属のお皿2枚を表裏にきちっと重ねた中に入れたら受信できると思いますか?これも予想に反してできません。では、アルミ蒸着で銀色をしている海苔の袋の中に携帯電話を入れてぴちっとナイロンチャックをしたらどうでしょう?これは場合によってできたりできなかったりという不思議な結果になってしまいました。機種によるのかな?金箔や銀箔だったらどうなるかな?今回の講座の準備の中で新しい研究テーマをもらったような気がしました。

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2014年1月28日 (火)

数値で考える金赤の発色

研究についてアンテナを張りめぐらしていると、色々な方から研究のアドバイスを頂ける。京都府立大学の石田先生からもアドバイスを頂けるようになったのだが、それもアンテナのおかげである。金赤研究のパワーポイントをお送りしたところ、<きちんと酸化剤、還元剤のモル(量的関係)を考察するべきだ>というアドバイスを頂いた。その後、調べたことが正しければ、金は3価の酸化剤で、ビタミンCは2価の還元剤として作用するので、金イオン1molに対して、ビタミンC1.5molで反応がつりあうことになる。更に、濃度が薄い分反応速度が遅くなることが予測でき、今日改めて実験に取り組んだ。そして、実験結果がそのようになったのが、とても面白い。林君、門寺君が私以上に色々推測出来るようになってきているのが、とてもいい。光電比色計で発色を数値化しているのもそうだが、これまで定性実験が多かった本校の研究に定量的な要素が入ってきている。なにやら、ややこしい話で申し訳ないのだが、面白いことになっているということが分かっていただければと思う。今日は、なにやら体調がとても悪いのだが、こういうことで元気をもらっている。

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2014年1月22日 (水)

エタノール蒸気を白金箔で燃やす

雑誌<理科教室>4月号(日本標準)に<白金箔を触媒とした化学実験>を書かせてもらうことになり、ようやくその原稿を仕上げたところである。色々実験をやり直してみたのだが、我ながら面白かったものに<白金箔でエタノール蒸気を燃やす>というものがある。エタノールでなくても、メタノールでもエーテルでも可燃性の気体が出るものならなんでもいいのだが、揮発しやすいものは危険かもしれない。ホットプレートの上に、ビーカーに入れたエタノールを置き、出てきた蒸気に加熱した白金箔をかざすだけなのである。白金箔は一度加熱すれば表面が活性化し、さめてもしばらくは効果が持続する。反応の様子は、白金箔が反応熱でオレンジ色に輝きとてもきれいである。<理科教室>に紹介されるのはサイズの小さい白黒写真なので、その様子をここで紹介する。白金箔の触媒作用を利用した実験はまだまだ開発途上であるが、皆さん、<理科教室4月号>をぜひご覧下さいね。

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